遺伝屋ブログ

酒とカメラとアウトドアの好きな大学研究者です。遺伝学で飯食ってます(最近ちょっと生化学教えてます)。

昭和の日

2014-04-29 21:22:47 | たわごと
いつもと同じ時刻に起きて、いつもと同じように出勤したらエジプト人スタッフ(若い方)が研究室でひとり働いていました。

「今日は何の祝日なんだ?」

「前のエンペラーの誕生日。」

「前の? 今のエンペラーの誕生日は?」

「December 23」

「歴代エンペラーの誕生日が休日なのか?!」

(歴代天皇の誕生日を全部祝日にしたら、『天皇誕生日』が平日になっちまうよ!)
「いや、春のホリデーウィークをキープするために政府がこの休日だけ残した。」

(なんだそりゃ?という顔をしながら)「いい政府だなぁ。」

あー今日はなんもないです。実験も何となく結果がネガティブっぽかったのがホントにネガティブだったという、がっかりやっぱり展開。使ってる細胞の増殖が遅くて、最近めっちゃ仕事効率悪いんでぐったりです。SAOS2のコンジョー無しぃ!

仕事の他は1000メートル泳いで、ヤムヤムでスープカレー喰って、獅子吼でダラダラしました。時折降る小雨の合間に飛べてたんですが、さすがに僕は飛び道具は持ってきてなかったので見学だけ。

あなたの地方にある「秘境」は?(マイナビスチューデント) - goo ニュース
四国が2カ所ノミネートされています。徳島の祖谷渓は、確かに秘境です。高速道路が出来てしまって、行く機会がなくなってしまいました。ますます秘境。あそこの蕎麦は特別な食感で、蕎麦好きなら惚れ込んで狂喜乱舞するか、ちゃぶ台をヒックリ返すか、どっちかだと思う。岐阜の秘境、白川郷にもおいしい蕎麦がありますが、あそこのは正統的な絶品蕎麦。世界遺産に指定されてすっかり観光地化されて合掌造りの民家もパビリオンみたいになってしまってます。五箇山の方が秘境っぽい。近くの平村に熊肉蕎麦を出す店あるよ。
もうひとつの高知の龍河洞は子供の時に親に連れてってもらいました。あんまよく覚えてないが、「なんか分からんけど、すげぇ~」って思った。洞窟を出た後、飼われていた尾長鶏を見て、これにも「すげぇ」って思った。作り物じゃない、生き物。でも、いかにも作られた生き物。今、生物学を生業にしている自分にも、あそこまでの『芸術作品』を作れないだろうと思う。

日本の遺伝学のスタートは農学における品種改良がスタートになっているので、初期の遺伝学の大先生は農学系出身の先生が多いです。僕の卒業した醗酵工学科も農学部のある大学なら農芸化学に入る分野です。縦割り社会だったために、日本では医学系に遺伝学的な考え方が入るのがかなり遅れました。今でも『アレル(対立遺伝子)』っていう言葉さえ知らない医学者多いんじゃないかな。

県鳥イヌワシ 激減 確認は白山麓の5つがいのみ(北陸中日新聞)
人間の手あかにまみれていない自然な生き物も大切です。しかし、守らなければならないのに触れてはいけない。じれったいですな。
昔、いっしょに飛んだことありますが、でかいです。滑空する姿の雄々しさに威圧感さえ感じました。鷹でも鳶でもない・・・鷲という別の名前を付けた昔の日本人のセンスを理解しました。
自然破壊が進むと食物連鎖の頂点の生き物から絶滅していきます。捕食される側は、元々の数が多いし、襲ってくるのがいなくなるので、逆に増えたりする。ニホンオオカミが絶滅し、クマも減って、シカが害獣としてのさばるという展開ですな。朱鷺の絶滅も、あれは結構ピラミッドの上の方にいたからです。

上の写真はとんび。

本日のお酒:HEINEKEN LAGER + 立山 特別本醸造
コメント
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