遺伝屋ブログ

酒とカメラとアウトドアの好きな大学研究者です。遺伝学で飯食ってます(最近ちょっと生化学教えてます)。

先のことが分かりゃ、世話ないわな

2015-07-10 23:13:33 | たわごと
梅雨らしくない晴れの一日でした。この週末はいい天気でしょう。僕は仕事で富山にいかなあきませんので、何の関係もありませぬよ。

世界成長を下方修正 IMF見通し、米減速で3.3%に
日銀、15年度成長率を中国減速で下方修正へ 物価は据え置き (REITERS)
IMFが世界経済成長率の予想を下方修正しました。米国の冬場の想定以上の減速が原因だそうです。日本に対しても下げました。一方で日銀による展望リポートも2015年度の実質成長率は2.0%から1%台後半に小幅下方修正する公算が大きいんだそうです。中国をはじめとする新興国の成長減速が響いてるんですが、まあ、むしろ、『正常化』という方が正しいような気がします。経済成長なんて一本調子でいくわけがないのでして、安い労働力でのしあがっても、その社会の発展の結果、労働力は高くつくようになります。経済成長のペースも落ちます。当たり前です。分母がでかくなるんだから。勝負はそっからです。真にクリエイティヴなものが勝ち残る・・・・はずです。

さて、ギリシャや中国の経済がどうこういうより、不吉なニュースだと思うのがこれ↓
米政府の個人情報流出、2150万人が被害 (CNN)
ソフト更新が原因=全取引停止の障害―NY証取
先日、日本の年金機構の情報がやられました。やった側は国家レベルの実力の持ち主だったそうです(もちろん、だからといってパスワードを設定するのをさぼっていいわけではないです・・・ムダだったかもですが)。米国政府職員の個人情報をパチったのもそう。東アジアの図体だけでかいあの国でしょう。勤勉で才能豊かですぐれた人材もいるのに、盗むことばっかりのあの国です。
その一方で、NY証券市場の取引が一時止まってしまったのは、ソフトウェアの問題だったみたい。『取引停止は午後3時10分まで続いたが、投資家はナスダックなど他市場を通じて売買を行ったため、大きな混乱はなかった。』とのことでした。ある意味、コンピューターやITってものによく慣れた人たちの市場だったのがよかったのでしょう。上海の市場でこれが起こってたら、どうなってたでしょう・・・共産党は何でもするだろうから、騒ぎにはならんかったろうなぁ・・・。
本当の危機は仮想空間から発生するかもです。今はまだ対応可能ですが。

昨日、ミセスワタナベに関する記事を紹介しましたが、今日は日本の生保。
生保の逆張りに好機到来、中国・ギリシャ混乱「世界の終わりでない」 (BLOOMBERG)
〈以下引用〉
財務省の統計によると、生保は海外の中長期債を4-6月に1兆5372億円買い越した。前の年の同じ期間に比べ18%増え、ドル・円相場が1ドル=80円前後だった2012年以来の高水準を示している。現行のドル・円の水準は121円台と、6月上旬に付けた約13年ぶりの円安値125円86銭から上昇している。
〈中略〉
SMBC日興証券の末沢豪謙金融財政アナリストは「ヘッジファンドや銀行勢の順張りとは異なり、生保は長期投資で逆張り的だ」と話す。ギリシャや中国株の混乱で「円高になれば、対外投資には為替面で押し目買いのチャンスだ」と読む。「米利上げが近づくと内外の短期金利差で決まる為替ヘッジのコストが上がるので、オープン外債と合わせて計画している生保が多い」と言う。
〈中略〉
クレディ・アグリコル証の尾形氏は、「生保が今年度の運用計画を抜本的に見直して外債投資を縮小するとは考えにくい」と読む。「外債は円・ドル相場の影響が大きいが、ギリシャや中国の影響で米国の利上げ開始が多少遅れるとしても、日米の金融政策の方向性が違う以上は円安・ドル高基調が続く可能性が高い」と言う。

けっこう男前の運用をしてるんですね。一時期は、日本の生保こそが危ないとかゆうてたのに。w 中長期的には円安なのかなぁ。

本日のお酒:SUNTORY THE PREMIUM MALT'S + 立山 特別本醸造
コメント
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