「EVにあらずんば自動車にあらず」
半導体、パソコン、携帯電話……と世界市場で敗れ去ってきた日本企業だが、いま「最後の牙城」とも言える自動車の分野でも、激震に見舞われている。 【写真】「日本のどこがダメなのか?」に対する中国ネット民の驚きの回答 4月18日から27日まで上海で開かれている第20回上海モーターショー(上海国際汽車工業展覧会)は、そんな危機感をひしひしと感じさせるイベントとなっている。 3年に及んだコロナ禍を経て、4年ぶりに開催された上海モーターショーは、13のパビリオンに分かれ、中国内外から1000社以上が参加。計150台以上の「世界初の新車」がお目見えしている。しかも、それらのほとんどがEV(電気自動車)。まさに「EVにあらずんば自動車にあらず」と言ったモーターショーなのだ。
上記ニュースは ヤフーで配信された記事です。
世界基準から外れた日本独自の価値観は
絶海の孤島で独自の進化を遂げた
「ガラパゴス諸島」の動植物と同じように
孤高の立場で
世界に受け入れられなくなって衰退した半導体・家電・携帯電話のように
自動車産業も 世界のEV化という大きな流れに取り残されて行くんじゃないか?
と 警告を発する記事です。
内燃機機関から電気モーター駆動が
近未来に 自動車の主流になりそうなのに トヨタさんそれで良いの?
こういう内容です。
最近
タイヤ業界の最末端、私たち零細タイヤ屋で
タイヤを購入される多くのお客様と接する中で
お客様の嗜好の変化を顕著に感じるようになりました。
特に昨年から連続して
三度も値上げに踏み切ったタイヤメーカーさんが
「ガラパゴス化」するんでないか? その兆しのような感じを掴んでいます。
当店は「タイヤ専門店」です、
ご来店されるお客様は全て「タイヤ目的買い」のお客様です。
タイヤが必要なので
どんなタイヤがあるか?
専門店ならよく知っているかも?
色々取り揃えてお値打ちなタイヤもあるだろう?
高いタイヤを薦められるんじゃないか?
よく話を聞いてくれるかな?
こんな 期待と不安を織り交ぜてお越しくださるわけです。
毎年
春の3月4月は需要期で
タイヤが良く売れるのですが
今年は 売れ筋に大きな変化を感じています。
リーマンショックの頃は
「ちゃんと買い」と言って
純正装着タイヤと同等以上のタイヤをキチンと薦めることが
もてはやされた風潮がありました。
特に専門店である私たちの店では
松竹梅と言った三分類で
お客様に説明し竹ランク以上が良く売れて行きました。
その傾向はずっと続いていたのですが
昨年二度の値上げを経て
今年春三回目の値上げが行われる頃から
圧倒的に「価格優先」のお客様が増えて来たように感じています。
デフレ時代からインフレ物価上昇の時代に入って
お客様の価値観も変わってきて
アジアンタイヤへのアレルギーは少なくなったようです。
国産タイヤの梅ランク(ベーシックモデル)も値段が上がって
それ以下で購入できるアジアンタイヤへ関心を向けられるお客様が増えている。
このように感じています。
実際3月4月のアジアンタイヤ受注量は昨年の3倍以上です。
専門店としてお勧めしているわけではありません。
「価格第一ならこういったタイヤもありますよ」と紹介しているだけです。
こちらとしても
よく分からないタイヤなので
商品利益は貰っていません、完全原価販売です。
ただ工賃とバルブ代・処分料を頂いている仕入れ代行販売です。
当店は「持ち込み作業」はやらない代わりに
この仕入れ代行アジアンタイヤの取り扱いをすることによって
格安ニーズにキチンと対応しています。
国産メーカータイヤは高くなりすぎて・・・・・・。
まあ車も古くなったんで アジアンタイヤで良いや!
この傾向は ますます強くなる気配を感じます。
値上げで国内タイヤメーカーは過去最高益を計上し潤っていますが
これが躓きの兆しにならなければ良いのですが。
品質向上に値上げは当然とした態度は
インフレに苦しむ消費者には「傲慢」に映る可能性が高まります。
これが国内タイヤメーカーは「ガラパゴス化」したと
数年後に言われる兆しかもしれません。
本日も注文のアジアンタイヤが入荷しました!
このところ毎日入荷してきます。
タイヤ購入者の
意向を無視した値上げ当然の姿勢は
国内タイヤもガラパゴス化の始まりかもしれません。
タイヤ流通の最末端で 受け止める感じはこれを示唆しています。