「安西郷子生誕90年&新東宝特集」
「俺も男さ」1955年 監督:山本嘉二郎
仕事と酒は好きだが女は苦手、という建設会社風巻組二代目社長の鶴田が、急成長する東京をスクーターで駆け抜ける。ある日、彼は戦災孤児を引き取るが・・・。大手建設会社社長とヤクザが組んで鶴田を陥れようとカストリ雑誌で攻撃するが、内容が「女にモテモテ」というのが何とも。社長令嬢の久保菜穂子、ストリッパーの安西郷子、事務員の筑紫あけみ・・・。鶴田を射止めるのは誰だ!?
鶴田浩二は仕事も空手も料理も上手くて優しいからモテモテ。欠点は女が苦手なのに優しくはっきりしないため周囲の女性を片っ端しから好きにさせちゃう所。
安西郷子もその中の一人のストリッパー。と言ってもクラブの踊り子で、この時代のストリッパーカテゴライズはかなり広かったのかな?
安西郷子のダンスは本作のために一生懸命頑張りましたって感じが前面に出ていてエロやお色気には欠けるけど薄幸事情と健気さは合っている。階段落ちから腰を痛め這いながらの決死の通報で鶴田浩二や浮浪児少年の危機を救う。
アクションシーンもふんだんに盛り込まれてるけど全般的にはゆる〜い牧歌的テンポが何とも古臭い魅力を放っている。
丹波哲郎が浮浪児のボス役で出ていて鶴田浩二の空手チョップでイチコロにされてた。
他にも久保菜穂子のカストリ誌往復ビンタとか芸者・野上千鶴子の誘惑などが見どころ。
最終的には納まるべきところに納まりましたかな。
シネマヴェーラ渋谷
2024年11月
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