JOEは来ず・・・ (旧Mr.Bation)

なんの役にも立たない事を只管シコシコと

「ベルナール・ビュフェ回顧展」

2021-01-23 | 展覧会・博覧会
「ベルナール・ビュフェ回顧展 私が生きた時代」
Bunkamura ザ・ミュージアム

20世紀後半のフランスを代表する具象画家ベルナール・ビュフェ(1928‐1999)。刺すような黒く鋭い描線によるクールな描写を特徴とする画風は、第二次世界大戦直後の不安と虚無感を原点とし、サルトルの実存主義やカミュの不条理の思想と呼応し一世を風靡しました。抽象絵画が主流となっていくなかで、人気作家となっていったビュフェは批判されながらも自らの道を貫きます。そして近年、パリ市立近代美術館で本格的な回顧展が開かれるなど、再評価が高まっています。疫病の不安が重くのしかかり、多くの自然災害に翻弄される今、本展は我々と共通点のある時代を生き抜いたこの画家の作品世界を、年代を追う形で「時代」という言葉をキーワードに、世界一のコレクションを誇るベルナール・ビュフェ美術館(静岡県)が所蔵する油彩を中心とした約80作品で振り返ります。



年代を追って変化する作風は好きな物もあればそうでない物もあるが、一貫して作成年込みで主張するサインが超絶カッコいい。

限りなくモノクロに近い陰画風から真っ赤なオマール海老の勢いの何があった感、衝撃。
人物を排除した風景画はあまり好みでなかったが人物が居たら危ない断崖の絵は抽象に寄っていて好み。
そうかと思う急につまらない写実になったり。
…面白い。



ビュフェは楽器に疎かったのかな。
ビュフェはバックギャモン好きだったのかな。



売れない絵描きとして晩年を送って逝った父親、死後遺品で大量に発見されたノート。読んでると面白いんだが、その中にビュフェに関する記述がありちょっと意味不明だった。生前にビュフェ論聞いてみたかったな。なんて・・・



例によって図版は高額に付きポストカード数点。
コクトーの戯曲「人間の声」挿絵、一覧展示でこそ見ごたえがあった。挿絵セット販売してたら、いくらまでなら買おたか?



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