中国語学習者のブログ

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7月1日中国鉄路ダイヤ改正、京滬高鉄運行開始

2011年06月03日 | 中国生活

  “京滬高鉄” jin1hu4 gao1tie3、北京~上海間新幹線の本格運行開始に伴い、7月1日に中国の鉄道が大々的なダイヤ改正を行うことが発表されました。今日はその話題をお伝えします。

■[1]
 (クリックしてください。中国語原文が見られます。)
   ↓


 “列車運行図”lie4che1 yun4xing2tu3は、「列車ダイヤ」。“調図”tiao2 tu3は「ダイヤ調整(改正)」、“現図”は「現行ダイヤ」となります。   
 “対”dui4は二つで一組になったものを数える量詞。普通は、“一対夫婦”(一組の夫婦)などという言い方をしますが、ここでは、上り下りの「往復」の意味です。したがって、“2128.5対”という“0.5”という端数が出てしまっています。 
 “票価浮動”piao4jia4 fu2dong4とは、「乗車料金を変動させる」、300キロの営業運転の高速列車は、より高い料金設定をするということです。

□ 7月1日より、全国の鉄道で新しい列車ダイヤの運行が実施される。今回のダイヤ改正後、全国の鉄道路線で運行される旅客列車は2128.5往復で、現行ダイヤより195往復増加し、輸送座席数は401.3万に達し、現行ダイヤより35.1万増加、旅客輸送能力は9.6%増加、貨物輸送能力は6%増加する。

■[2]


  “三種混合運行”というのは、運行速度帯の異なる三種類の列車を同時に走らせる、ということですが、上の文章を読むと、運行速度帯の異なる線路が三種類存在することが分かります。当然、何れも1435㎜の標準軌の線路ですから、列車は異なる規格の線路を互いに乗り入れられる訳です。
  “動車”dong4che1は、分散動力型の新幹線電車の登場により生まれた言葉で、「電動車」、或いは「電車」と訳すべきでしょう。ちなみに、中国では、日本で言う近郊電車のことを、“軽軌”qing1gui3と言います。

□ 新たな運行ダイヤでは、「三種混合運行」の列車運行の新モデルが全面的に実施される。すなわち、時速300キロの高速路線では、時速300キロと時速200-250キロの2種類の電車列車が同時に運転され、時速200-250キロの路線では、時速200-250キロの電車列車と時速120-160キロの普通客車が同時に運行され、時速200キロ以下の路線では、普通客車と貨物列車が運行される。 
 紹介によれば、「三種混合運行」の列車運行の新モデルの実施は、乗客がそれぞれ異なる速度等級と、異なる乗車運賃の選択を満足させる手助けとなる。

■[3]


 北京~上海新幹線は、当初は時速300キロ、将来は時速350キロという高規格の営業運転の実現にこだわっています。それは、「速達」という付加価値により、高い料金設定を実現するためです。今回の新ダイヤでは、時速300キロの列車と時速250キロの二種類の速度の列車を運行し、運賃を区分するとしています。
 “京滬一站直達”とは、「北京・上海直通ノンストップ」。“省城之間直達”は「途中の都市間直通列車」。“沿線車站交錯停車”は、「途中駅交互停車」です。
 北京・上海以外でも、多くの都市の間で高速鉄道の整備が進められています。この記事で紹介されているのは、“武広高鉄”は「武漢・広州高速鉄道」、“鄭西高鉄”は「鄭州・西安高速鉄道」、“滬寧城際高鉄”は「上海・南京都市間高速鉄道」。“城際”の“際”は「相互の間」の意味ですから、“城際”で「都市間」となります。

 □ 高速鉄道の運行を最適化することが、今回の運行ダイヤ調整の主要な眼目である。すなわち営業運転を開始する北京・上海高速鉄道の運行ダイヤは既に作成が完了した。北京・上海高速鉄道の初期の営業運転の最高速度は300キロに確定し、時速300キロと250キロの二つの速度等級の列車が同時に運行され、二種類の乗車料金が設定される。当初は毎日電車列車が約90往復運行され、それには北京・上海直通ノンストップ、途中の都市間直通、途中駅交互停車の三種類の列車が含まれる。
 同時に、武漢・広州高速鉄道、鄭州・西安高速鉄道、上海・南京高速鉄道でも時速300キロと時速250キロに二つの速度等級の同時運行モデルが採用され、二種類の料金が設定される。武漢・広州、鄭州・西安、上海・南京都市間高速鉄道の1日平均の電車列車はそれぞれ80往復、22往復、110往復設定される。
 北京・天津都市間鉄道、上海・杭州高速鉄道は、時速350キロの営業運転を維持する。北京・上海高速鉄道が他の路線を跨いで電車列車を運行するのに合わせ、鉄道部門は北京・天津、青島・済南、上海・南京、上海・杭州等の高速鉄道の運行ダイヤを同時に調整し、併せて南昌・九江、合肥・南京、合肥・武漢の電車列車の運行プランについて、最適化の調整を実施している。  

 この他、6月1日より、不正乗車防止の為、航空券のように乗車券に乗客の実名の登録、記載が始まり、また北京・上海高速鉄道の乗車券はインターネットでの購入が可能になるそうです。


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