中国語学習者のブログ

これって中国語でどう言うの?様々な中国語表現を紹介します。読者の皆さんと一緒に勉強しましょう。

貪吃窩辺草 (巣の周りの草を貪り食う)

2009年08月15日 | 中国語成語

貪吃窩邊草   丟烏紗帽
tan1chi1wo1bian1cao3 diu1wu1sha1mao4

 《貪吃窩邊草 丟了烏紗帽》  
鄭華淦 8月11日 人民網 強国社区

これは、政府の官僚の不正行為を正す話である。舞台は西安。西安市品質技術監督局党書記、局長の宗生は、同じ局の女性幹部と不倫関係にあった。党の規律と社会主義道徳に違反した、ということで、局長、及び党書記の職務を解任された。

この表題、「貪吃窩邊草」というのは、「兔子不吃窩邊草」という諺語(ことわざ)をもじったものである。

【兔子不吃窩邊草】tu4zi bu4chi1 wo1bian1cao3
諺語(ことわざ)。うさぎは巣の周りの草で、自分の巣の在り処を隠している。巣のそばの草を食べることは、敵に巣の在り処を知らせることになり、自殺行為である。
うさぎは巣の周りの草を食べない → 悪人も隣人には悪いことをしない

一方、「丟烏紗帽」というのは、官職を失う、官職を棒に振る、という意味である。

【丟烏紗帽】diu1 wu1sha1mao4 官職を失う。罷免される。
 ・烏紗帽:官職のたとえ。 烏紗とは黒色の目の粗い織物で、それで作った帽子。東晋の成帝の時に都の建康(南京)の宮中で働く人が着用を始めた。隋、唐期に官吏の服装の一部となり、宋代に翅型のかざりが付き、明代以降は、烏紗帽といえば、官吏の代名詞となった。

延伸到官場職場上,也時常有兔子不吃窩邊草之説。那些色官、色老板們,也深知千万別和自己的女下属発生諸如西安市紀委定義的這種“不正当的男女関係”。因為這種事儿一是容易敗露,二是很難脱鈎。
[訳]役所や職場に拡大して考えても、常に「うさぎは巣の周りの草を食べない」ということが言える。助べえな役人や社長も、自分の部下の女性と、西安市紀律委員会が定義する「正当でない男女関係」を絶対発生させてはならないと、心底から理解している。なぜならこういうことは一に容易に露見するし、二つに釣針から逃れるのは難しいからである。

但有的人偏不信這一点,一些色官、色大款們,最喜歓吃窩邊草。他們一是認為這様更為方便,二是自己有権有銭,更好勾引“窩邊草”儿。宗生当然就是這様想的。
[訳]しかし人によっては頑なにこのことを信用せず、一部の助べえな役人や金持ちは、巣のそばの草を食べるのが最も好きである。彼らは一にこのようにするのがより便利であり、二に自分の権益や金が使えることから、「巣の周りの草」に惹かれるのである。

宗生はもちろんそう考えた。 現在公表されている事実によれば、彼は2005年4月から2006年9月まで、局の女性幹部、張某と不倫関係にあった。2006年9月に二人の関係が破局を迎えた後、張某は2009年4月17日に西安市品質技術監督局で服毒自殺を図ったが、応急手当がとられ、現在は健康を回復した。 幸いにも、張某は痴情による死亡は免れたが、ともかく張某の服毒により、遂に何年もずっと事情を知らなかった組織を驚かせ、かつ西安市共産党委員会の注目するところとなり、冒頭のように、宗生は局の共産党委員会書記、及び局長解任の処分に処せられることになった。

而三年前,貪吃窩邊草的局長,就已経明白了為何兔子不吃窩邊草?而且,他還領悟了会計学教授関于接吻的另類表述:接吻是一種信用貸款,因為返還時有利潤可図。只是,他還是為此付出了一頂烏紗帽的代価
[訳]然るに三年前に、巣の周りの草を貪り食った局長は、どうしてうさぎが巣の周りの草を食べないか、もうわかっただろうか?彼はまた、会計学の教授が接吻について行った別の説明をはっきり悟った。接吻は一種の信用貸付である。なぜなら返済の時に目論むべき利益があるからである。ただ、彼はこのために官職という代価を支払うことになったのだが。



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