いよいよ全人代が始まりました。昨年11月の十八大で習近平を中心とする新体制が発足してから慣らし運転をしてきましたが、17日までに、新しい国家主席、国務院総理、主要官僚が選出され、名実ともに新体制が動き出します。
新たに登用される人もあれば、去ってゆく人々もいます。このブログでその発言を何回も取り上げた、温家首相も去ってゆく一人です。最後の大舞台、全人代での見せ場は政府政治活動報告だったのですが、発言の「言葉」に注目すると、今日取り上げる、四川代表団の審議に参加時の発言で紹介したい言葉がありましたので、これを取り上げたいと思います。
さて、共産党中央政治局の主要メンバーは、全人代の各地域代表の審議分科会に交代で参加し、また意見を述べたりしています。3月6日に温家宝は、四川省の代表団のグループ分科会に参加しました。その中での温家宝の発言が、以下のものです。
“温家宝在四川代表団聴取代表審議”(《人民日報》3月7日)
温家宝は語った。私が国務院総理を担当し10年になり、任期を終えようとしている。今年は私の最後の政府活動報告となる。今日皆さんの意見をお聞きするのが、皆さんとのお別れともなる。この10年は、我が国の発展の歴史上、平凡ならざる10年であった。私は人民が私に国家に尽くす機会を与えてくれ、私を信頼し、勇気と力を与えてくれたことに大変感謝するとともに、そのことを大切にしたいと思う。私は総理に着任した当初、自分に一つの目標を定めた。それは弛まぬ努力を通じ、改革開放を推進し、経済をより一層発展させ、人民の生活をより一層向上させ、社会をより一層進歩させることである。人民の期待は私たちの努力する方向であり、人民の願望は私たちの奮闘の目標である。人民が満足しているか、人民が喜んでいるか、人民が賛成しているかが、私たちの全ての業務が正しいかどうか検査する基準である。ここ数年、もし多少なりとも人民に有益なことを行ったと言うなら、それは人民の信任、理解、支持の結果であり、全てその功績は人民に帰すべきものであり、人民こそが歴史の創造者である。もしいくつかまだ不十分な仕事があるなら、それは私個人の能力の不足によるものであり、人民のご理解をいただきたい。「鳳の雛の鳴き声は、親鳥の鳴き声よりも清らかである」という。私は次の世代の人は私よりもっとうまくやってくれると信じている。私が間もなく退職する際には、私は人民に対し心からの敬意と感激の情を胸に持ちたいと思う。私は、我が国の未来が益々すばらしく、人民の生活が益々幸福になるよう希望する。
さて、ここで使っている、次の言葉です。
雛鳳清于老鳳声
chu2feng4 qing1yu2 lao3feng4sheng1
【出処】 唐・李商穏《韓冬郎既席為詩相送因成二絶》
桐花万里丹山路,雛鳳清于老鳳声
遥か遠くの、鳳が住むという丹山への道では、美しい桐の花が野を覆い咲き乱れている。花の茂みの中では、時折鳳の雛の清く澄んだ鳴き声が聞こえ、それに親鳥の呼び声が応え、耳に快い。
冬郎は、晩唐の詩人、韓偓han2wo4の幼名。父親の韓瞻は李商穏とは以前から交流があり、互いの奥さんが姉妹という間柄であった。851年(大中5年)晩秋、李商穏は都の長安を離れ、梓州(現在の四川省北部の三台県)に赴き、東川節度使の柳仲郢の帷幕に入ることとなった。その時、韓偓はまだ10歳であったが、送別の宴会で即席の詩を作り、一座の者を驚かせた。856年(大中10年)、李商穏は長安に戻り、韓偓に贈ると題する詩で、往時を回顧し、二首の七言絶句を作った。うち一首の最後の二句がこれである。韓瞻、韓偓親子を鳳に喩えている。
この詩は、上記のように、李商穏の詩の一節ですが、意味するところは、私はこれで引退して消えていくが、後は私より優秀な人がりっぱに引き継いでくれる、という意味で使っているのです。
ところで、この「後の世代は自分たちより優れている」という意味での慣用句には、次のような言葉もあります。
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はじめまして!めぐみっていいます、他人のブログにいきなりコメントするの始めてで緊張していまっすo(*^▽^*)o~♪。ちょくちょく見にきてるのでまたコメントしにきますね(。-_-。)ポッ