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🚞 JR各社が導入「みどりの窓口」に代わる近い将来の話せる窓口「アシストマルス」とは 202111

2021-11-26 22:20:00 | 🚃 鉄道

JR各社が導入 「みどりの窓口」に代わる近い将来の話せる窓口「アシストマルス」とは
  ネットラボ より 211126  大泉勝彦


「操作感は特段悪くない」「魔法みたい」 新大阪駅と博多駅の券売機に「タッチレスパネル」導入、9月まで実証実験

 2021年11月24日~26日、幕張メッセ(千葉市美浜区)で「鉄道技術展2021」が開催されました。

 鉄道技術展は鉄道・交通システムやインフラ技術、施設、電力、輸送、運行管理、車両、インテリア、旅客サービスなど、あらゆる鉄道技術に関する総合展示会です。2010年から開催され、今回で7回目。展示は鉄道の現場に関わるプロ向けですが、それらの新しい技術やサービスは、今後私たち鉄道利用者のサービスや利便性、安全性の向上などに結び付いてくるといえるでしょう。

 鉄道技術展2021から,一般ユーザーにもピンと来そうな展示をピックアップして紹介します。

⚫︎「みどりの窓口」は今後続々廃止へ代わりにJR各社で導入される「アシストマルス」とは
 JR各社は、駅の対人きっぷ販売窓口「みどりの窓口」を今後廃止していく方針を示しています。
 このみどりの窓口に代わる対面接客の仕組みとして、「アシストマルス」と呼ぶシステムの導入を進めています。

 アシストマルスはJRグループの鉄道情報システムが開発する、遠隔でみどりの窓口のような対面接客を実現するシステム。「指定席券売機」(JR西日本以外)や「みどりの券売機」(JR西日本)と呼ばれる駅設置の顧客操作型端末(MV-50)に、音声・映像のやりとりも可能とするマイクやカメラを追加した券売機です。

JR北海道では「話せる券売機」、
JR東日本では「話せる指定席券売機」、
JR東海では「サポートつき指定席券売機」、
JR西日本・JR四国では「みどりの券売機プラス」、
JR九州では「なんでも私に聞いてください!『ど~ぞ』」
 という名称で、JR各社で導入が進んでいます。

 画面上の「呼び出しボタン」を押すとコールセンターにつながり、オペレーターとテレビ電話的に対話できます。これまでのみどりの窓口と同様に、例えば「今から新大阪まで」のように伝えることでもきっぷを買えます。もちろん券売機なので、これまでと同様に分かる人は自身の操作で完結することも可能です。

 アシストマルスにはカメラ付きの原稿台も搭載します。ここに学割証などを提示すれば、これまでは窓口でしか購入できなかった学割きっぷなども買えます。原稿台を活用して「筆談」などにも対応します。

 ネット予約サービスの普及、近年は感染症の流行により接触や実対面、密を避ける意識も高まりました。鉄道会社も、各駅への人員配置見直し/効率化などを図れます。チケットレスのネット購入や券売機で問題ない人も、やっぱり対面で確認しながら・聞きながら買いたい人も、それぞれが困らず安心して購入できるようになりそうです。

⚫︎トマム駅に導入「QR乗車票」、今後のローカル線旅の利便性向上に期待
 「QR乗車票」のシステムも“乗り”の人や遠地旅行ファンの人は少し注目です。こちらは「トマムQR」のシステムです。

 QR乗車票は、券売機の設置されていない無人駅から乗車するときもスムーズに精算できるようにするシステムです。鉄道事業者としても、高額な新たな機器を導入することなく、乗客の利便性向上+駅係員・車掌の負担を軽減する自動精算サービスとしての導入が期待されます。

 利用は客(自分)のスマートフォンで。乗車時に自身のスマホで専用サイトへアクセスし、行き先や人数を入力すると画面にQRコード付きの「QR乗車駅証明書」が表示されます。車内改札では車掌に画面の掲示で、降車時はQRコードの画面を改札内の券売機にかざすことで清算が完了。発券された出場きっぷを改札口に入れれば出場できます。

 QR乗車票は、2021年1月に石勝線のトマム駅(北海道占冠村)に先行して導入し、札幌駅、新千歳空港駅、南千歳駅で使えるようにしました。トマム駅は外国人観光客の利用が多いスキーリゾートの最寄り駅。車内や窓口での顧客・外国語対応に大きな課題、負担があったことから導入されました。

 普段は利用客少なめの無人駅/券売機なし・IC非対応の駅、でも一時的に、ある期間だけ需要が爆増することがある。こんな路線や駅は石狩線やトマム駅以外にも多くあることでしょう。ローカル線でのこのQR乗車票の仕組み、今後増えていくと客も分かりやすく楽になりそうです。

(大泉勝彦)

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🚝 山陽新幹線「近トク1・2・3」2月まで発売延長 指定席の「直前割きっぷ」も JR西日本 〜22/2/27迄

2021-11-26 21:42:00 | 🚃 鉄道

山陽新幹線「近トク1・2・3」2月まで発売延長 指定席の「直前割きっぷ」も JR西日本
  WTM より 211126   横山 勝巳 / Yokoyama Katsumi


 JR西日本は、山陽新幹線のおトクなきっぷ「新幹線 近(ちか)トク1・2・3」「新幹線 直前割きっぷ」について、設定期間を2022年2月まで延長します。

 いずれも2021年11月28日(日)乗車分まで設定されていましたが、
  2022年2月27日(日)まで利用期間が延長されます。
   期間中の金・土・日・祝日に限り利用可能です。
 ただし、2021年12月31日(金)〜2022年1月2日(日)は利用できない期間となります。

「新幹線 近トク1・2・3」は、山陽新幹線の1〜3駅間の短区間が
  片道1,000円・1,500円・2,500円(大人用・小児半額、以下同じ)という手頃なおねだんで利用できるおトクなきっぷです。
 全列車が対象ですが、利用できる座席は自由席に限られます。
 姫路駅からの設定区間を例に挙げると、西明石駅・相生駅まで1,000円、新神戸駅まで1,500円、新大阪駅・岡山駅・新倉敷駅まで2,500円となります。一部の区間では3駅間以内であっても設定がない場合があります(すべての設定区間とおねだんは下表を参照)。


 乗車日1か月前10:00から前日の23:30まで、JR西日本ネット予約「e5489」およびJR西日本の主な駅の「みどりの券売機」で発売されます。
 なお、みどりの券売機で購入できる区間は限られます。
 「e5489」で購入した場合、きっぷの受取前であれば利用日・区間の変更が可能です。

 一方、「新幹線 直前割きっぷ」は乗車日3日前から前日までの購入を条件に、指定席が約40%オフで利用できる片道タイプの割引きっぷです。
「新大阪駅(大阪市内)〜博多駅間」の発売額は8,400円(大人用・小児用の設定あり、以下同じ)で、通常きっぷ(「ひかり」「こだま」普通車指定席・通常期)と比べて6,880円おトクな設定となっています(主な設定区間のおねだんとおトク額は下表を参照)。
 予約した「ひかり」「こだま」の普通車指定席のみ利用可能で、全車自由席の「こだま」や「のぞみ」「みずほ」「さくら」の利用はできません。

「e5489」専用商品で、乗車日3日前5:30から前日の23:30まで購入が可能です。
 お支払い方法はクレジットカードに限られ、購入後はきっぷの受け取り前後に関わらず利用日・区間・列車の変更はできません。また、駅での発売は行われません。

 JR西日本は、おトクな「新幹線 近トク1・2・3」「新幹線 直前割きっぷ」を活用し、移動には早くて便利な山陽新幹線を利用してほしいと話しています。
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🏯天下の眺望 飯盛城にあり 大阪・生駒山地 三好政権の「首都」

2021-11-26 20:47:00 | 🚇 旅選定の参考

天下の眺望 飯盛城にあり 大阪・生駒山地 三好政権の「首都」
  産経ニュース より 211126


 生駒山地の北西、飯盛山(いいもりやま:314m)にある中世の山城「飯盛城跡」が10月、国史跡に指定された。
 大阪府の大東、四條畷両市による調査で、斜面に石垣をめぐらせた西日本有数の巨大山城と判明。
 織田信長に先駆けて畿内を統治した戦国大名、三好長慶(ながよし:1522〜64)の居城として知られており、専門家らは「京都、大坂、堺など畿内全体を俯瞰できる三好政権の『首都』。新しい時代の人や物が集まる政治・文化の中心として機能した」と指摘している。


⚫︎ハイキング名所
「30分もあれば山頂まで行けますよ」
飯盛山西麓の北條神社(大東市)近くでお年寄りが教えてくれたコースは思いのほか急勾配だった。
「戦なら攻め込む前に疲れ、谷に蹴落とされる」。額の汗をぬぐいながらそんなことを考えた。
 飯盛城は1531年ごろ、河内守護代の木沢長政によって築かれた。阿波(徳島県)出身の長慶は3人目の城主として1560年に芥川山城(あくたがわさんじょう:大阪府高槻市)から移って居城にした。長慶は4年後に亡くなり、城郭機能もしばらくして失われたが、石垣などが良好な状態で残っている。

 大東市と四條畷市はハイキングコースとして親しまれる飯盛城跡を国史跡にしようと、平成28年から3年にわたる調査を実施した。

⚫︎近代城郭の源流
 飯盛山は木々が生い茂って立ち入れない場所が多い。このため,調査は航空機からレーザーで地形を把握した上、現地で遺構の発掘や測量を行い、分布を確認する方法がとられた。

 調査で70回以上、山に登ったという大東市生涯学習課の学芸員、李聖子さんは「石垣を重点的に調べ始めた29年から、巨大な山城だと実感した。城域や堀切などの防御施設はレーザー測量でかなり正確に把握できた」と話す。

 東西約400メートル、南北約700メートル。石垣は勾配の緩い北と東を中心にしながら城の全域に分布。北エリアは防御施設、南エリアは主に家臣団が居住する空間とみられ、大規模な造成工事で尾根に平らな区域をつくったことが判明した。

 建物の柱を据える礎石や瓦も確認された。高石垣や天守を持つ安土城(1576年)などの「織豊系城郭より先に、石垣・礎石建物・瓦の3要素を取り入れた「近代城郭の源流」ともいえる貴重な山城であることも分かった。

⚫︎「勢力範囲」一望
 長慶は主君であり父のかたきでもあった細川晴元の政権を崩壊させ、当時の「天下」とされた五畿内(山城、大和、摂津、河内、和泉)と四国の一部を統治した。室町幕府将軍の足利義輝を追放して政治の実権を握ったことから「織田信長に先駆けた天下人」と評されている。

 42歳で没した長慶の遺体は、北エリアにある「御体塚郭(ごたいづかかく)」に仮埋葬され、3年間、秘密にされたという。
 四條畷市教委学芸員の村上始さんは「長慶が飯盛城で政権を担ったのは4年余りだが、数々の文献に加え、こうした伝承が残るのも政権の力の大きさを物語っている」と話す。

 飯盛山からは比叡山、京都盆地、北摂の山々、六甲山地、大阪平野、淡路島、和泉山脈など「長慶の勢力範囲」が一望できる。

 大阪市立大の仁木宏教授(日本中世史)は「畿内支配のための城だったことは眺望が象徴している。長慶は飯盛城に城下町をつくらず政権の『首都』として京都や大坂、堺などに都市機能を分散させて『首都圏』を掌握した」と解説する。

 そのカギとなったのが流通と交通。飯盛城は水陸交通路の要衝だったという。

飯盛山の西側には京都と高野山を結ぶ東高野街道、北側には大和と河内を結ぶ清滝街道など東西南北を結ぶ幹線道があった。
 現在はイメージしにくいが、当時の河内は名前が示すように大和川などからいくつもの分流が注ぎ込む湿地帯で、深野池(ふこのいけ)や新開(しんが)池(いけ)からつながる水路で、国際貿易港として栄えた堺や兵庫、大坂から国内外の物資を調達できたと考えられている。

 また、長慶はイエズス会の宣教師から庇護を求められ、キリスト教の布教を許した。飯盛城で家臣73人に洗礼を受けさせたほか、領民を「河内キリシタン」と呼ばれる勢力にまとめて城内にも住まわせ、当時のヨーロッパの地図には飯盛の地名が記された。
 茶の湯や連歌を好む文化人でもあり、発掘調査では茶道具が出土したほか、一流の連歌師を城に招いて連歌会を催した記録もある。

 仁木教授は「長慶は新しい時代の中で成長する新興の武士や商人たちの志向をつかんで歴史を次の段階に進めた。国史跡となったのを機に、飯盛城が果たした社会的な役割や長慶の先進性に目を向けた活用や取り組みを進めていくべきだろう」と話している。

⚫︎史跡指定 記念イベント続々
 地元では飯盛城の国史跡指定に関連するイベントがめじろ押しだ。

大東市で3月に開催される「三好長慶公武者行列in大東」は新型コロナの影響で2年連続の中止となったが、大東・三好長慶会代表の河村共之さん(76)は「飯盛城跡が国史跡となり、来年は長慶公の生誕500年なのでぜひ開催したい」と意気込む。

 また、大東市は観光客誘致のため、飯盛城の城郭をデジタル技術で再現し、現地を散策できるスマホコンテンツを作成中。現地にはバイオトイレや駐車場などを整備する。

 四條畷市立歴史民俗資料館では12月12日まで三好長慶の軌跡を考古学でたどる特別展を開催中だ。

 大東市立野外活動センターでは12月19日に史跡記念の現地見学会を開催。滋賀県立大の中井均名誉教授の解説映像を見た後、大東、四條畷両市の学芸員が城跡を案内する。大東市生涯学習課への事前申し込みが必要。多数の場合は抽選。  (守田順一)
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無限の可能性を秘めた量子コンピュータ、技術者の4割が「具体的な活用法を知らない」 202111

2021-11-26 20:17:00 | なるほど  ふぅ〜ん

無限の可能性を秘めた量子コンピュータ、技術者の4割が「具体的な活用法を知らない」
@DIME  より 211126


 従来のコンピュータと比べて、高い処理速度を誇ると言われている量子コンピュータ。その可能性を理解している技術者は、いったいどれくらいいるのだろうか?
 株式会社BlueMemeはこのほど、国内のソフトウェア関連企業にて、システム開発に従事する技術者101名を対象に、「量子コンピュータの認識」に関する実態調査を実施した。

◆半数以上の技術者が、「従来のコンピュータの限界」を認知

⚫︎「Q1. あなたは現在、従来のコンピュータの限界が見えてきていることを知っていますか。」(n=101)と質問したところ、
「よく知っている」が25.7%、「やや知っている」が28.7%という結果になった。

⚫︎「量子コンピュータが注目されている」ことを知っている技術者73.3%
「Q2. あなたは現在、量子コンピュータが注目されていることを知っていますか。」(n=101)と質問したところ、
「よく知っている」が34.7%、「やや知っている」が38.6%という結果になった。

 量子コンピュータが注目されている理由、約8割が「処理能力が早い」と回答

⚫︎「Q3. Q2で『よく知っている』『やや知っている』と回答した方に伺います。
量子コンピュータが注目されている理由は、どのようなものだとお考えですか。(複数回答)」(n=74)と質問したところ、
「従来のコンピュータより処理能力が早い」が75.7%、「従来のコンピュータでは解けない問題を解ける可能性がある」が63.5%、「従来のコンピュータより消費電力の削減になる」が39.2%という結果になった。

 他にも「組み合わせ最適化問題や量子暗号など、特殊な分野が強い」などの理由も

⚫︎「Q4. Q2で『よく知っている』『やや知っている』と回答した方に伺います。Q3で回答した以外に、注目されている理由についてあれば、教えてください。(自由回答)」(n=74)と質問したところ、
「組み合わせ最適化問題や量子暗号など、特殊な分野が強い」「並列処理が実現できるかもしれない」など53件の回答を得ることができた。
<自由回答・一部抜粋>
48歳:組み合わせ最適化問題や量子暗号など、特殊な分野が強い。
50歳:並列処理が実現できるかもしれない。
40歳:技術進歩そのものに興味がある。
48歳:産業振興に資するため。
46歳:量子ビットを利用する。
41歳:使いやすさについて考慮されている点。
44歳:これまでと全く異なる方式で可能性が非常にあるということ。
31歳:人件費削減
一方、約4割は「量子コンピュータの活用方法」を具体的に知らず

⚫︎「Q5. Q2で『よく知っている』『やや知っている』と回答した方に質問します。量子コンピュータの活用方法を具体的に知っていますか。」(n=74)と質問したところ、
「よく知っている」が21.6%、「やや知っている」が40.5%という結果となった。
58.1%が「欧米と比較し、日本での量子コンピュータの導入状況が遅れている」と回答

⚫︎「Q6. Q2で『よく知っている』『やや知っている』と回答した方に質問します。
 欧米と比較し、日本での量子コンピュータの導入状況はどのようなものだと思いますか。」(n=74)と質問したところ、
「非常に進んでいる」が16.2%、「やや進んでいる」が14.9%という結果となった。
64.3%の技術者が、「量子コンピュータを活用してみたい」と回答

⚫︎「Q7. 量子コンピュータを活用した業務に取り組みたいと思いますか。」(n=101)と質問したところ、
「非常に思う」が23.7%、「やや思う」が40.6%という結果となった。
 業務で量子コンピュータを活用したい理由、「どのようなことができるのか試してみたいから」「今後のキャリアに活きそう」など

⚫︎「Q8. Q7で『非常に思う』『やや思う』と回答した方にお聞きします。その理由を教えてください。(複数回答)」(n=65)と質問したところ、
「どのようなことができるのか試してみたいから」が63.1%、「今後のキャリアに活きそう」が53.8%、「新しい技術を知りたい」が44.6%という結果となった。
量子コンピュータは、「3年~10年未満」に実用化されると技術者の約4割が推測

⚫︎「Q9. 量子コンピュータは、あと何年で実用化されると思いますか。」(n=101)と質問したところ、
「3年~10年未満」が37.6%、「10年~30年未満」が25.7%という結果となった。


■まとめ
 今回の調査では、国内のソフトウェア関連企業にて、システム開発に従事する技術者101名を対象に、「量子コンピュータの認識」に関する実態調査を実施した。

 結果として、半数以上の技術者が、「従来のコンピュータの限界」を認知していることが判明。
 また、「量子コンピュータが注目されている」ことを知っていると技術者の73.3%が回答しており、注目されている理由として、約8割が「処理能力が早い」と回答した。

 他にも、「組み合わせ最適化問題や量子暗号など、特殊な分野が強い」や「並列処理が実現できるかもしれない」などの具体的な理由も挙げられた。
 一方で、「量子コンピュータが注目されている」ことを知る技術者でも、約4割は「量子コンピュータの活用方法」を具体的に知らないことが明らかに。
 さらには、量子コンピュータが注目されていることを認知している技術者のうち、58.1%が「欧米と比較し、日本での量子コンピュータの導入状況が遅れている」と回答した。

 また、64.3%の技術者が、「量子コンピュータを活用してみたい」と興味を示しており、「どのようなことができるのか試してみたいから」(63.1%)や、「今後のキャリアに活きそう」(53.8%)などを理由に挙げている。

 最後に、量子コンピュータは、あと何年で実用化されると思うかと尋ねたところ、「3年~10年未満」が37.6%、「10年~30年未満」が25.7%と回答があり、実用化へは時間がまだかかると想定している技術者が多いことがわかった。
 CPUチップの小型化に伴う演算性能の向上はこれ以上見込めそうにないという「ムーアの法則」の終焉が叫ばれている。従来のコンピュータの限界が近づいていることについては、技術者の過半数が「認知している」と回答した。

 量子コンピュータは、従来のコンピュータとは根本的に異なる計算原理を用いた計算機であり、金融・物流・医療・化学・航空・創薬における組み合わせ最適化問題やシミュレーションなどにおいて、従来より大幅に計算量を減らすことができると期待されている。

 一方、量子コンピュータが注目されていることを知る技術者の約4割が「具体的な活用方法を知らない」と回答したように、活用分野に関する認知は進んでいないことが明らかになった。これまで存在していなかった最適化サービスを可能にする量子コンピュータは「新しいDX時代」の到来をもたらすと予想されている。

 国際的に大きく注目されている量子コンピュータの導入は、今後の日本企業のDX推進において重要な役割を担っていくと考えられるため、量子コンピュータに関する知見の獲得は喫緊の課題と言える。

<調査概要> 調査概要:「量子コンピュータの認識」に関する実態調査
調査方法:インターネット調査
調査期間:2021年10月25日〜同年10月27日
有効回答:国内のソフトウェア関連企業にて、システム開発に従事する技術者101名

出典元:株式会社BlueMeme(ブルーミーム) http://www.bluememe.jp/
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⚠️ 清水寺も法隆寺も…じつは「マイナー仏教教団」の寺院であることをご存じか  202111

2021-11-26 19:41:00 | 気になる モノ・コト

清水寺も法隆寺も…じつは「マイナー仏教教団」の寺院であることをご存じか
  プレジデントonlain より 211126    鵜飼 秀徳


 現在、日本国内の仏教には156もの宗派(包括宗教法人、仏教系新宗教を含む)が存在する。ジャーナリストで僧侶の鵜飼秀徳さんは「小規模な宗派や一部の仏教系新宗教は、消滅の危機に瀕している。
 特に、地方都市に末寺が多く分布する宗派は将来的に存続が危ぶまれ、他の宗派などに“合併・吸収”される可能性もある」という――。


⚫︎少子化社会で確実に到来する「仏教宗派の淘汰」
  仏教教団(宗派)が淘汰の時代を迎えている。

 日本の仏教は曹洞宗や浄土宗、日蓮宗といった宗派ごとに分かれているが、小規模な宗派や一部の仏教系新宗教は、消滅の危機に瀕している。日本の仏教宗派の現状と、未来予測をしてみたい。

 日本の仏教は1500年の歴史の中で、多数のセクトに分かれてきた。仏教教団勢力の流れを説明するとかなりややこしいことになるので、ここではごく簡単に説明する。

 宗派のはじまりは、鎮護国家を目的とした南都六宗(三論、成実、倶舎、法相、華厳、律)といわれている。南都六宗は学問研究が主であり、衆生救済が目的ではなかった。
 そのため,次第に衰退していった。現在では法相宗,律宗,華厳宗の3宗しか残っていない。

 平安時代には遣唐使をつとめた最澄が天台宗を、空海が真言宗を開き、現在の宗派の基盤をつくった。
 奈良時代に登場した役行者がはじめた修験道が各地で信仰されるようになったのも、この頃である。

 鎌倉時代になって比叡山で学んだ法然が浄土宗を、その弟子の親鸞が浄土真宗、日蓮が日蓮宗を開宗し、入宋した栄西が臨済宗、道元が曹洞宗を伝えた。教科書にも載っている、いわゆる「鎌倉新仏教」である。
 これらの伝統仏教教団は江戸時代に入ると、ほぼ分派の動きが止まる。

 明治時代に入って、信教の自由が発せられると宗派再編が活発化する。1939(昭和14)年に宗教団体法が発足するまで、13宗56派が存在した。
 たとえば臨済宗は天龍寺派や相国寺派、建仁寺派など14派に分かれていた。

 だが、戦時下での宗教統制を目的とした宗教団体法が施行されると、基本的には「1宗祖1宗派」となり(浄土真宗など一部例外の教団はあった)、計28宗派に統合される。

 戦後は憲法の定める「信教の自由」によって、再び多くの包括宗教法人が誕生していく。戦後間もない頃の新宗教教団の乱立の様子は、「神々のラッシュアワー」と呼ばれた。現在156もの仏教宗派(包括宗教法人、仏教系新宗教を含む)が存在している。

 ちなみに、「新宗教」とは、幕末以降に成立した宗教勢力を指す。仏教系では、宗教団体法以前の13宗56派を「伝統仏教教団」とし、それ以外の新興勢力を「新宗教」と位置付けることが多い。

 あえて教団名を挙げないが、一見、伝統仏教教団風の宗派名を掲げて社会的な信用があるように見せつつ、強引な入信勧誘や霊感商法を行っている仏教系新宗教もあるので注意してもらいたい。

⚫︎奈良の法隆寺も、京都の清水寺も、じつはマイナーな宗派だった
 伝統仏教教団のうち、最大の宗派が曹洞宗だ。末寺1万4593カ寺を抱える。次いで、浄土真宗本願寺派が1万250カ寺。さらに真宗大谷派が8624カ寺、浄土宗7008カ寺、日蓮宗5138カ寺と続く。多くの教団を生み、「日本仏教の母山」として知られる天台宗は3323カ寺にとどまっている。

 ちなみに著名な寺院でいえば、聖徳太子がひらいた奈良の法隆寺は聖徳宗というマイナーな宗派だ。戦後の「神々のラッシュアワー」の時代に、法相宗から独立した。聖徳宗傘下の寺院は24カ寺しかない。

 京都の観光名所、清水寺も戦後、法相宗から1965(昭和40)年に独立し、北法相宗を名乗った。包括する寺院はわずか8カ寺だ。清水寺は日本でも最も古い宗派の一群、南都六宗を起源にもつとはいえ、実は新しい包括宗教法人傘下なのだ。

 さらに大仏で知られる東大寺は南都六宗のひとつ華厳宗を受け継いでいる。同宗は108カ寺である。
 鑑真がひらいた唐招提寺を総本山にもつ律宗は、現在28カ寺にすぎない。唐招提寺の知名度は高いが、教団の規模はかなり小規模である。
 こうした小規模教団のうち、地方都市に末寺が多く分布している教団は将来的に存続が危ぶまれる。

 なぜなら、過疎化によって寺院が護持できなくなり、空き寺が増えることが予想されるからだ。数千カ寺もの末寺を抱える大教団傘下の寺院であれば、仮に無住(住職不在)化したとしても近隣の同門寺院の住職が兼務し、護持することは可能になる。
 だが、空き寺を兼務する同門寺院が近隣にない小規模教団の場合、「空き寺=廃寺」となる可能性がある。

 地方の人口減少が加速すれば、無住寺院(空き寺)が増えるのは必然。私は2040年には現在の全国7万7000カ寺が5万カ寺ほどに減少する可能性があると、指摘し続けている。

 こうして小規模教団は勢力をどんどん失っていく。ある時点で、浄土系なら大手の浄土宗や浄土真宗本願寺派など、密教系なら真言宗などに、臨済系なら最大派閥の臨済宗妙心寺派などに「合併・吸収」されていくであろう。

 伝統仏教教団で将来的にも安泰なのは曹洞宗、浄土真宗本願寺派、真宗大谷派、浄土宗、日蓮宗、高野山真言宗、臨済宗妙心寺派、天台宗、真言宗智山派、真言宗豊山派の10宗派くらいだろうか。とはいえ、特に曹洞宗や高野山真言宗は過疎地に多くの末寺を抱えており、勢力の減退は否めない。

 例えば、同じ臨済宗でも「●●派」に細かく枝分かれしている
また、浄土真宗や臨済宗、真言宗、日蓮宗はセクトが細かく分かれている。参考までに臨済系に例を取れば、以下のように細かい派に分かれている。

【臨済宗】妙心寺派3341カ寺、建長寺派407カ寺、円覚寺派210カ寺、南禅寺派424カ寺、方広寺派168カ寺、永源寺派129カ寺、佛通寺派51カ寺、東福寺派366カ寺、相国寺派111カ寺、建仁寺派69カ寺、天龍寺派102カ寺、向嶽寺派61カ寺、大徳寺派199カ寺、國泰寺派34カ寺、興聖寺派9カ寺

 なお、近年、末寺(布教所、教会などを含む教団施設)の数を急激に減らしているのが、次に挙げる仏教系宗教団体である。
 ここ25年間の経年変化を、文化庁が発行している「宗教年鑑 1995(平成7)年版」と「2020(令和2)年版」を基に比べてみた。この中には伝統仏教教団の真言宗醍醐派や天台宗から独立した妙見宗などが含まれるが、多くが近代になって発足した新宗教である。

 カリスマ性をもった教祖が昭和初期に、独自の新宗教団体を設立させた。その最大の新宗教が、法華経信仰から生まれた霊友会だ。さらに霊友会から独立したのが立正佼成会などである。

【天台系】石土宗53→38カ寺、妙見宗116→51カ寺、鞍馬弘宗41→19カ寺

【真言系】真言宗醍醐派1085→902カ寺、真言宗犬鳴派311→80カ寺、真言宗鳳閣寺派138→7カ寺、真言宗花山院派6→2カ寺、光明念佛身語聖宗236→59カ寺、真如苑184→15カ寺、卍教団485→86カ寺

【日蓮系】法華日蓮宗39→19カ寺、在家日蓮宗浄風会45→19カ寺、霊友会3942→2801カ寺、妙道会教団382→12カ寺、立正佼成会690→605カ寺、思親会190→69カ寺

【奈良仏教系】不動宗11→5カ寺

 宗教施設数の減少傾向を見る限り、新宗教も厳しい運営を迫られているようだ。
新宗教の場合、戦後の高度成長期において、菩提寺をもたない分家筋や、都会に出てきた核家族をターゲットにして勢力を拡大してきた。
 だが、近年の少子高齢化傾向によって教団運営に赤信号が灯っている。

宗教再編の時代は、すぐそこにまで迫ってきている。


鵜飼 秀徳   /浄土宗僧侶/ジャーナリスト
1974年生まれ。成城大学卒業。新聞記者、経済誌記者などを経て独立。「現代社会と宗教」をテーマに取材、発信を続ける。著書に『 寺院消滅』(日経BP)、『 仏教抹殺』(文春新書)近著に『 お寺の日本地図 名刹古刹でめぐる47都道府県』(文春新書)。浄土宗正覚寺住職、大正大学招聘教授、佛教大学・東京農業大学非常勤講師、(一社)良いお寺研究会代表理事、(公財)全日本仏教会広報委員など。



💋寺院もさることながら、同様に神社も… こちらも現在進行形で
  首都圏集中化が諸悪の根源。
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