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🗾 「歳入」が多い都道府県ランキングTOP47!「東京」「大阪」に次ぐ第3位は?【2019年度版】 202111

2021-11-25 22:15:00 | 🔟 番付色々🆚

「歳入」が多い都道府県ランキングTOP47!「東京」「大阪」に次ぐ第3位は?【2019年度版】
  ねとらぼ調査隊  より 211125


 国や地方公共団体などにおける年間収入を意味する「歳入」。福祉や保健、教育、都市整備など、暮らしやすい国づくりに必要なインフラや行政サービスを提供するために必要な財源です。

 そこで今回は、総務省が発表している「令和元年度地方財政統計年報」をもとに、「歳入が多い都道府県ランキング」を紹介します。
 なお、このデータは2020年5月31日時点での調査データとなっています。
また、数値は1000万円単位で四捨五入を行っています。

⚫︎それではTOP3を見ていきましょう。
(出典:総務省「令和元年度地方財政統計年報」)
第3位:北海道(2兆4258億円)
 第3位は北海道でした。2019年度の歳入は2兆4258億円です。
 2019年度の歳入の内訳を見ていくと、地方税が6678憶円、地方交付税が6090億円となっており、合わせて歳入のおよそ52%を占めています。そのほか、国庫支出金や地方債も大きなウェイトを占めています。なお、北海道庁が公表している2021年度の一般会計当初予算案では、歳入が3兆2530億円となっており、さらに金額が増えていることがうかがえます。

第2位:大阪府(2兆5822億円)
 第2位は大阪府でした。2019年度の歳入は2兆5822億円です。
 2019年度の歳入内訳は、地方税が最も多く1兆1210億円と約43%を計上。また、地方交付税や国庫支出金、地方債、諸収入(貸付金元利収入など)がいずれも2000憶円を超えています。なお、大阪府の公表している2021年度の当初予算案では、歳入3兆5806憶円を計上。地方交付税や国庫支出金、府債の増加が主な増加要因となっているようです。

第1位:東京都(8兆1129億円)
 そして第1位は東京都でした。2019年度の歳入は8兆1129億円です。
 2019年度の歳入内訳を見ていくと、最も金額が多いのは地方税。5兆7326億円を計上しており、歳入の70%を占めています。また、繰越金や繰入金、諸収入がいずれも4000億円を超える金額となっているのも特徴です。なお、東京都が公開している2019年度の当初予算案では、歳入7兆4610億円を計上しており、大きく上振れたことがうかがえます。また、2021年度の当初予算案では、歳入7兆4250億円を予定しています。

⚫︎ランキングの全順位ご覧ください!

第47位:鳥取県(3512億円)
第46位:福井県(4462億円)
第45位:香川県(4469億円)
第44位:佐賀県(4510億円)
第43位:高知県(4573億円)
第42位:山梨県(4684億円)
第41位:徳島県(4837億円)
第40位:島根県(4872億円)

第39位:富山県(5034億円)
第38位:奈良県(5143億円)
第37位:滋賀県(5256億円)
第36位:石川県(5417億円)
第35位:和歌山県(5485億円)
第34位:宮崎県(5693億円)
第33位:山形県(5894億円)
第32位:大分県(5920億円)
第31位:秋田県(5916億円)
第30位:山口県(6306億円)

第29位:愛媛県(6388億円)
第28位:青森県(6658億円)
第27位:三重県(6853億円)
第26位:長崎県(6914億円)
第25位:岡山県(7067億円)
第24位:沖縄県(7142億円)
第23位:群馬県(7412億円)
第22位:栃木県(7594億円)
第21位:岐阜県(7851億円)
第20位:鹿児島県(8023億円)

第19位:熊本県(8253億円)
第18位:長野県(8568億円)
第17位:京都府(8712億円)
第16位:広島県(9644億円)
第15位:岩手県(9939億円)

第14位:新潟県(1兆450億円)
第13位:茨城県(1兆752億円)
第12位:宮城県(1兆1280億円)
第11位:静岡県(1兆1418億円)

第10位:福島県(1兆3576億円)
第9位:福岡県(1兆6569億円)
第8位:千葉県(1兆7091億円)
第7位:埼玉県(1兆7575億円)

第6位:兵庫県(1兆8433億円)
第5位:神奈川県(1兆8827億円)
第4位:愛知県(2兆2959億円)

第3位:北海道(2兆4258億円)
 第3位は北海道でした。2019年度の歳入は2兆4258億円です。
 2019年度の歳入の内訳を見ていくと、地方税が6678憶円、地方交付税が6090億円となっており、合わせて歳入のおよそ52%を占めています。そのほか、国庫支出金や地方債も大きなウェイトを占めています。なお、北海道庁が公表している2021年度の一般会計当初予算案では、歳入が3兆2530億円となっており、さらに金額が増えていることがうかがえます。

第2位:大阪府(2兆5822億円)
 第2位は大阪府でした。2019年度の歳入は2兆5822億円です。
 2019年度の歳入内訳は、地方税が最も多く1兆1210億円と約43%を計上。また、地方交付税や国庫支出金、地方債、諸収入(貸付金元利収入など)がいずれも2000憶円を超えています。なお、大阪府の公表している2021年度の当初予算案では、歳入3兆5806憶円を計上。地方交付税や国庫支出金、府債の増加が主な増加要因となっているようです。

第1位:東京都(8兆1129億円)
 そして第1位は東京都でした。2019年度の歳入は8兆1129億円です。
 2019年度の歳入内訳を見ていくと、最も金額が多いのは地方税。5兆7326億円を計上しており、歳入の70%を占めています。また、繰越金や繰入金、諸収入がいずれも4000億円を超える金額となっているのも特徴です。なお、東京都が公開している2019年度の当初予算案では、歳入7兆4610億円を計上しており、大きく上振れたことがうかがえます。また、2021年度の当初予算案では、歳入7兆4250億円を予定しています。


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🍵 溶かして楽しむ、グリーンティー。伝統と革新の抹茶タブレット「Meltea」 202111

2021-11-25 21:45:00 | 🍴 グルメ

溶かして楽しむ、グリーンティー。伝統と革新の抹茶タブレット「Meltea」
  マクアケ  より 211125  


 私たち共栄製茶株式会社の前身となる森半は、1836年(天保7年)創業、京都・宇治にある老舗のお茶屋です。
 私たちの会社は180年以上の歴史を持ち、お茶の本場・宇治という土地で伝統的なお茶の製造を行っています。
 そんな私たちが、今またグリーンティーの新しい形を求めて開発をしたのがMelteaになります。

⚫︎京都(和)を感じさせる簡易な抹茶体験を目指しました。
 Melteaはあえてお湯の中、スプーンでかき混ぜてゆっくりと溶けるように作りました。これは、ゆっくりと心を落ち着け、抹茶を点てている時のようにゆったりとした気分を味わってほしいから。
 抹茶に含まれるテアニンという成分とともに、飲んだ後はゆったりとした雰囲気を楽しめます。
 ティーパックや茶葉だとゴミが出てしまいますが、その点、本商品はエコでもあります。是非、ゆったりとしたひと時をお楽しみください。

⚫︎ 商品について:宇治抹茶を使用
 そもそも宇治抹茶とは、京都府・奈良県・滋賀県・三重県の4府県産茶を京都府内業者が京都府内において宇治地域に由来する製法により仕上加工した茶を、粉砕・挽臼加工し微粉末状にしたものです。
 そのブランドとして認知されるようになった宇治抹茶の中でも、森半が誇る日本一の実績もある茶師・菊岡が厳選した抹茶を使ってMelteaを製造しています。

 私たちの会社は年間に抹茶を900t近く製造できる設備を保有していますが、これは日本でも有数の規模になります。
 良い抹茶をより多くの人へ届けるため、美味しい抹茶の製造方法を研究し続けています。
 長年お茶屋として営んできたプライドにかけて、製品化するには厳しい社内基準があり、皆様のお手に届く商品には絶対の自信があります。

 ほんのりとした甘さと、上級な抹茶の味わいを是非、お楽しみください。
グリーンティーは、抹茶に砂糖を混ぜているためカロリーが高いものもありますが、Melteaは砂糖不使用のためほとんどカロリーがありません。
 糖分の取り過ぎを気にする人にもおすすめです。

 開発にあたって使用したのは「圧縮打錠」という技術です。
その名の通り、粉体原料を高圧力で圧縮し押し固める技術のことで、加工の工程で熱や水分が加わらないので、抹茶の持つ風味を損なうことなく製品化できました。
レシピ開発の中で、溶けやすさと適度な硬度を実現するために試したパターンは100通り以上におよび、ようやくの思いでこの度完成致しました。

⚫︎こんな時に おすすめ
 ▲仕事場のデスクでちょっと一息入れたいときに
  ▲在宅ワークで少し休憩したいときに
   ▲お客さんをお招きしたときに
    ▲休日でゆっくりしたいときに


⚫︎弊社紹介
 天保七年(1836年)、京都宇治にて森半製茶所として創業以来、日本茶の伝統とともに歩み続けてまいりました。茶師により厳選された良質の茶葉、積極的な新技術の導入など、つねに高い品質の日本茶づくりに向き合うこと約180年。
 お客様の「おいしい」の一言のために、お客様の声を何よりも大切にし、安心安全な「信頼されるお茶の品質」と、「お茶を通しての、うるおいある生活への貢献」を追求し続けます。
 仕上げ茶の品質を競う第43回宇治茶品評会では、昨年に引き続き、2年連続で農 林水産大臣賞を受賞。その他全9部のうち、玉露2部・煎茶1部の合計4部で優勝 一等一席を獲得 しました。その高品質お茶を作る技術は、「Meltea」にも発揮されています。
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宇宙空間を高速移動「ワープ航法」構想 理論的には物理法則に反しない  202111

2021-11-25 21:28:00 | なるほど  ふぅ〜ん

宇宙空間を高速移動「ワープ航法」構想 理論的には物理法則に反しない
 Newsポストセブン より 211125

⚫︎空間の歪みを利用し、惑星間の高速移動が可能に?
 広大な宇宙で高度な文明同士が遭遇するのは、サハラ砂漠に解き放たれた2匹のアリが正面衝突する確率より低い──宇宙人の地球来訪を否定する根拠のひとつに「距離」の問題がある。

 アインシュタインの相対性理論では、「質量のある物体は光の速さ(秒速30万km)を超えられない」とされ、たとえ同時期に2つ以上の文明が存在しても、「途方もない距離を克服し互いの星を訪れるのは不可能」とされてきた。

 だが、この難題を現代科学の枠組みの中で解決する試みが、世界各国で行なわれている。
 2013年、NASAの先端推進技術研究チームは、宇宙空間を「ワープ航法」で移動するコンセプトを発表。
 相対性理論の「ワームホール(時空の抜け道)」を利用し空間を歪める航法で、到達に数千~数万年かかる2地点をわずか数日で移動可能という。まるで映画『スタートレック』の世界だが、理論的には物理学の法則に反していないそうだ。

 かつては宇宙人の地球来訪に否定的見解を示していた英の理論物理学者、スティーブン・ホーキング氏(2018年死去)も、星間の超高速移動に高い関心を寄せていた。

 ホーキング氏は2016年、ロシア人投資家と組み「ブレークスルー・スターショット」と命名したプロジェクトに着手。
 レーザー推進技術を用い、光速の20%の速度で飛ぶ小型宇宙船を開発、地球から約4.2光年離れた恒星「プロキシマ・ケンタウリ」に到達させる壮大な試みだ。現代の宇宙船で7000年かかる距離に、わずか20年で到達するという。火星なら片道数時間の速さだ。
 もっとも、プロジェクトには総額100億ドルもの費用が必要とされるほか、技術的な課題も多い。

 だが、驚異的な科学の発達で、この先、宇宙空間がどんどん狭くなっていくのは間違いなさそうだ。

※週刊ポスト2021年12月3日号
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📺 BSフジ「鉄道伝説」、北大阪急行電鉄を特集 2021/11/27放送

2021-11-25 21:22:00 | スカパー 放送予定控 & 映画 予定 &TV 予定

BSフジ「鉄道伝説」、北大阪急行電鉄を特集 11/27放送
   レイルラボ より 211125

 BSフジの番組「鉄道伝説」は2021年11月27日(土)、
  第76回「北大阪急行 〜4000万人の万博輸送を成功させろ〜」を放送します。
   放送時間は12時から12時30分です。

 番組では、大阪万博の開催を機に1970年に誕生した北大阪急行電鉄に焦点を当てます。
万博会場には半年間の開催期間中、日本の人口のおよそ60%にあたる6,400万人以上の観客がつめかけ、大量の入場者を安全に会場まで輸送する新しい鉄道が求められ、誕生したのが北大阪急行でした。

 開業後の北大阪急行では1日10万人以上の乗客を無事に会場に送り届けなければならない毎日が続き、誕生したばかりの新しい鉄道会社にとって、スタート直後から正念場を迎えた「伝説」に迫ります。
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核融合炉は、宇宙探査の“実験場”になるか  202111

2021-11-25 21:18:00 | ¿ はて?さて?びっくり!

核融合炉は、宇宙探査の“実験場”になるか
 WIRED より 211125


 米航空宇宙局(NASA)の木星探査機「ガリレオ」のプローブ(大気圏突入観測機)は1995年12月7日、木星の大気圏に突入するとすぐに燃え始めた。
 その半年前に木星軌道周回船から切り離されたこの探査機は、約1億3,000万kmの旅の末に太陽系最大の惑星である木星の大気圏に到達し、木星を取り巻く水素とヘリウムの分厚い層を採取しようとしていた。

 ガリレオのプローブは木星の大気と接触したときに遭遇する高温に耐えられるように注意深く設計されており、炭素複合材を使ったヒートシールドを備えていた。プローブの総重量の約50%を占めるその巨大なヒートシールドは、木星大気内を降下中に摩耗することで熱を放散するように設計された。

 アブレーションと呼ばれるこの制御プロセスは、地上で注意深くモデル化されている。NASAはプローブへの熱負荷を再現して設計をテストするために「Giant Planet Facility(巨大惑星施設)」と呼ばれる特別な試験所を建設していたほどだ。

 プローブが時速16万km以上で木星大気圏を降下するとき、摩擦によってプローブ周囲の大気は15,500℃以上に加熱される。その高温によって原子から電子が放出され、プラズマと呼ばれる不安定な状態が発生するのだ。

 例えば、稲妻やオーロラなどの自然現象はプラズマによるものであり、太陽は巨大なプラズマ球である。プラズマは物質の第4の状態と呼ばれることが多いが、実際には最初の状態と呼ばれるにふさわしい。ビッグバン直後にはプラズマだけが存在していたからだ。

⚫︎木星突入から判明した課題
 このプラズマによって、NASAの誰も予測できなかったほど速く、ガリレオ・プローブのヒートシールドは崩壊した。NASAのエンジニアがプローブのヒートシールドに埋め込まれたセンサーから得たデータを分析したところ、慎重につくり上げてきたモデルが的外れだったことがわかった。

 ヒートシールドの崩壊は想定をはるかに上回っていた部分もあれば、はるかに下回っていた部分もあった。プローブはかろうじて生き残ったが、それは設計に余裕をもたせて厚さを増していたからだった。
「この点は課題として残りました」と、オーバーン大学のプラズマ専門家であるエヴァ・コスタディノヴァは言う。「新しいミッションを計画したいなら、ミッション中に発生する状態をモデル化できるようになる必要があります」

 ガリレオ計画のあと、科学者はプローブから得たデータを使ってアブレーションのモデルを微調整したが、それでも大きな問題に直面した。高密度の大気に高速で突入する状態を正確に再現することが非常に難しく、モデルの精度のテストが困難だったのだ。

 このことは、いま使われている炭素複合材を使ったヒートシールドよりも軽量で優れた新しいヒートシールド材の開発においても,障害となっている。テストできないということは、10億ドルもする宇宙船に取り付けたとき,それが機能するか確信がもてないということだ。

 それまでの実験ではレーザーやプラズマジェット、高速発射物体などを使って大気圏突入時の高熱を再現してきたが、どれも十分ではなかった。「木星などへの大気圏突入時に発生する高熱状態を再現できる航空宇宙施設は、地球上のどこにもありません」と、コスタディノヴァは言う。

 そこで、コスタディノヴァとカリフォルニア大学サンディエゴ校の共同研究者ドミトリー・オルロフは、新たな共同研究である実験を進めた。その代替案は、核融合実験炉の高熱の内部を使用するというものだったのである。

⚫︎木星と核融合炉の共通項
 英国の欧州トーラス共同研究施設(JET)やフランス南部に35カ国共同で建設中の「国際熱核融合実験炉(ITER)」など、世界には国立研究施設にトカマク型と呼ばれる数百基の核融合炉が存在する。研究者は、原理的には無限の電力を供給できる革新的な技術となりうる核融合の課題に取り組むために、何十年にもわたりトカマク型を利用してきた。

 トカマクの内部では、高い磁場を利用して渦巻くプラズマを高圧に保ち、原子が融合してエネルギーを放出する上で必要な数千万℃の温度に達することができる。だが、核融合は永遠に「未来のエネルギー源」と言われ続ける運命にあるという皮肉な意見もある。というのも、いまでも核融合実験では発電量より電力消費量のほうが多いのからだ。

 しかし、コスタディノヴァとオルロフは、核融合炉内のプラズマはガス惑星の大気圏に突入する宇宙船を再現する上で最適な環境かもしれないと考え、興味をもった。オルロフは、サンディエゴにある米エネルギー省の施設にある実験用トカマク核融合装置「DIII-D」で研究に取り組んでいるが、もともと航空宇宙工学が専門だ。

 コスタディノヴァとオルロフはDIII-Dを利用して、アブレーションに関する一連の実験を実施した。ふたりはトカマクの底部にある開口部を利用して炭素棒をプラズマ流に挿入し、高速度カメラや赤外線カメラ、分光計を使って炭素棒の崩壊する様子を観察したのだ。
 さらに、極小の炭素ペレットを核融合炉内へ向けて高速発射し、木星の大気中でガリレオ・プローブのヒートシールドが遭遇したであろう状況をより小さな規模で再現した。

 すると、トカマク型核融合炉内の状態は、プラズマの温度、プラズマが物質を通過する速度、さらにはプラズマの組成の点でも非常に似ていた。木星の大気の主成分は水素とヘリウムだが、DIII-Dでは水素の同位体である重水素を使用している。「何かを超高速発射する代わりに、静止した物体を非常に速い流れに乗せます」とオルロフは説明する。

 11月にピッツバーグで開催された米国物理学会の会議で発表されたこの実験は、NASAの科学者がガリレオ・プローブから送られてきたデータを使って開発したアブレーション・モデルを検証する上で役立っている。さらに、新しいタイプの試験の概念実証にもなった。
「わたしたちは新しい研究分野を開拓しています」とオルロフは言う。「これまで誰もやったことがないことなのです」

⚫︎切実に求められている実験
 これこそ、業界で切実に求められていることだ。「これまで新しい試験方法の導入は遅れていました」と、宇宙船用の放射線シールドを製造しているスタートアップであるCosmic Shielding Corporationの創業者のヤニー・バーゴウティは言う。「これで、はるかに高速かつ安価にプロトタイプを作成できます。フィードバックループをつくれるからです」

 核融合炉が実用的な試験場になるかどうかは、まだわからない。核融合炉は非常に繊細な装置であり、まったく別の目的で設計されているからだ。

 オルロフとコスタディノヴァは、科学的知見を深めるために原子炉を利用するという特別な取り組みの一環として、DIII-Dで実験する時間を与えられた。ふたりは新素材を安全に試験する目的でトカマク核融合炉につくられた開口部を利用し、実験している。

 だが、これは費用のかかる実験だ。ふたりのDIII-Dにおける1日の実験費用は、50万ドル(約5,700万円)にもなる。このため今後この種の実験は、機会に恵まれたときに、コンピューターシミュレーションの微調整や改良といった目的のために控えめに実施される可能性が高い。

⚫︎次の機会は金星探査
 オルロフとコスタディノヴァは、さらに実験を重ねることでアブレーション・モデルを改良し、将来のミッションでヒートシールドの設計を最適化するために利用したいと考えている。つまり、必要なところにはより多くの材料を使い、そうでないところからは材料を取り除くということだ。

 最初にその恩恵を受けるのは、金星に向けて10年以内に打ち上げが予定されているNASAの「DAVINCI+」ミッションかもしれない。DAVINCI+はオービター(軌道周回観測機)と降下プローブで構成されており、高温で分厚い金星の大気を通過するときに強力なシールドが必要になる。

 ガリレオのプローブは科学者に太陽系形成について多くのことを教えてくれたが、より優れたヒートシールドを装備していたならもっと多くのことを伝えることができたはずだ。「ペイロードの半分は、ただ燃えるだけのものです」と、コスタディノヴァは言う。「実際に搭載できる科学機器の数が限られてしまいます」

 さらにこの手法は、炭化ケイ素などの新素材や、アブレーションを起こすパッシブ素材とアブレーションを起こさないほかのコンポーネントを組み合わせた新しい形のヒートシールドなどのテストにも利用できるだろう。将来のミッションにおいて、そのような新素材が技術者には必要になる。ガリレオのプローブはアブレーションを抑えるために可能な限り低速で平坦な軌道をとったが、それでも当時の技術としてはそれが限界だった。

⚫︎より優れた材料の開発に向けて
 この研究は核融合炉自体の設計にも役立つ可能性がある。当然のことながら、これまでほとんどの研究はトカマク内部の炉心プラズマの核融合反応に焦点を合わせてきた。しかし、核融合の実用化が徐々に進むなか、核融合炉の構造や核融合反応を封じ込め、万が一の場合に安全にエネルギーを放出できる材料の設計にも力を入れる必要がある。

 コスタディノヴァとオルロフは、核融合研究者と宇宙研究者の協力関係の強化を呼びかけている。両者ともにプラズマ反応を理解し、プラズマ反応を抑える物質の開発に関心をもっているからだ。「これからの時代は、より優れた材料や新しい材料をつくることが重要になります」と、コスタディノヴァは言う。
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