研修の後
2003-10-24 | 地元
10月24日
研修5日目。今日は犬山でプラスチックフィルムの製造ラインを見学する。10時半現地集合なので6時前に起きる。4時間も寝ていないが目覚めはバッチリ。単に眠りが浅いだけか。で、越谷から3時間かけて名古屋に到着。7月に部署が変わってから、やたらと名古屋に来ているがこんなに早い時間に名古屋にいるのは初めて。新幹線の改札を出て名鉄の改札に向かっていると、河合塾・代ゼミに向かう浪人生の姿がいやでも目に入ってくる。妙に明るい顔しているのもいれば、えらく暗い表情しているのもいる。見ている内に、これは僕が通っていた時と変わっていない風景なんだろうなと思えてきた。はたから見ると、あの時の僕はたいがい暗かったんやろな。
とか何とか考えている内に名鉄の改札に着く。そっから、犬山へ。
実際にラインを見学すると自分のイメージと結構違っていた。当然のことなのだが、だからこそ見学できて良かった。見学した後に講義を受け、それで研修はおしまい。5日間という短い期間ではあったが、受けた甲斐は十分にあった。そうはいっても、こっからどう仕事に繋げていくかが大事なポイントやな。
その後、名古屋に戻って一緒に受講した方々とお茶してからそこで別れた。僕だけ三重に帰るからだ。日曜は名古屋で友達の結婚式。めちゃくちゃ楽しみ。
津に向かう近鉄特急に乗込んだ後、姉貴の携帯を鳴らす。駅に迎えに来てもらおうと思ったからだが、全然出ない。時間は7時。日本シリーズがもう始まっている。姉貴は僕以上の阪神ファン。というか矢野選手のファン。もう酔い酔いになってるんだろう。しゃあねえ、家までタクって帰るか。と思った後、数分して携帯が鳴る。・・・姉貴だ。すかさず出る。「もしもし。」「あんた今どこにおんの?」声が不機嫌だ。何や、阪神負けとんのかいと思いつつ「近鉄乗ったし、もうすぐ着くよ。」と答えた。
「あんた、川本のおじちゃん亡くなったに。」
はっ?!姉貴、何言ってんねん?
「今朝、急に心圧が低くなって、そのまま・・・」
って、ほんまか?
思わずつぶやいていた。
「おじちゃんが亡くなった。」
そう声に出すと、一気に悲しさがこみ上げてきた。おじちゃんは10年位前から体を悪くしていて、最近、かなり具合が悪いとは聞いていたが、こんなにすぐ亡くなるとは思っていなかった。
おじちゃんは大阪に住んでいて、数年に一度会う位だった。僕が小さい時からいつ会っても、いつ電話しても「勲君、最近どや?頑張ってるか?」とまず聞いた後、最後に「勲君、ほんま頑張らなあかんで。」と言って話しを切り上げる人だった。小さい時はなんでそんなに頑張ることにこだわるんかなと思っていたが、今思うと、おじちゃんは人に「頑張ってるか」と聞くことで自分に対しても問い続けていたのだと思う。
姉貴との話しを終え、席に戻ってボーッとしている内に津に着いた。家に帰ると阪神が勝っていた。僕の中で、昨日までの喜びはあっさりどこかに消えていた。
研修5日目。今日は犬山でプラスチックフィルムの製造ラインを見学する。10時半現地集合なので6時前に起きる。4時間も寝ていないが目覚めはバッチリ。単に眠りが浅いだけか。で、越谷から3時間かけて名古屋に到着。7月に部署が変わってから、やたらと名古屋に来ているがこんなに早い時間に名古屋にいるのは初めて。新幹線の改札を出て名鉄の改札に向かっていると、河合塾・代ゼミに向かう浪人生の姿がいやでも目に入ってくる。妙に明るい顔しているのもいれば、えらく暗い表情しているのもいる。見ている内に、これは僕が通っていた時と変わっていない風景なんだろうなと思えてきた。はたから見ると、あの時の僕はたいがい暗かったんやろな。
とか何とか考えている内に名鉄の改札に着く。そっから、犬山へ。
実際にラインを見学すると自分のイメージと結構違っていた。当然のことなのだが、だからこそ見学できて良かった。見学した後に講義を受け、それで研修はおしまい。5日間という短い期間ではあったが、受けた甲斐は十分にあった。そうはいっても、こっからどう仕事に繋げていくかが大事なポイントやな。
その後、名古屋に戻って一緒に受講した方々とお茶してからそこで別れた。僕だけ三重に帰るからだ。日曜は名古屋で友達の結婚式。めちゃくちゃ楽しみ。
津に向かう近鉄特急に乗込んだ後、姉貴の携帯を鳴らす。駅に迎えに来てもらおうと思ったからだが、全然出ない。時間は7時。日本シリーズがもう始まっている。姉貴は僕以上の阪神ファン。というか矢野選手のファン。もう酔い酔いになってるんだろう。しゃあねえ、家までタクって帰るか。と思った後、数分して携帯が鳴る。・・・姉貴だ。すかさず出る。「もしもし。」「あんた今どこにおんの?」声が不機嫌だ。何や、阪神負けとんのかいと思いつつ「近鉄乗ったし、もうすぐ着くよ。」と答えた。
「あんた、川本のおじちゃん亡くなったに。」
はっ?!姉貴、何言ってんねん?
「今朝、急に心圧が低くなって、そのまま・・・」
って、ほんまか?
思わずつぶやいていた。
「おじちゃんが亡くなった。」
そう声に出すと、一気に悲しさがこみ上げてきた。おじちゃんは10年位前から体を悪くしていて、最近、かなり具合が悪いとは聞いていたが、こんなにすぐ亡くなるとは思っていなかった。
おじちゃんは大阪に住んでいて、数年に一度会う位だった。僕が小さい時からいつ会っても、いつ電話しても「勲君、最近どや?頑張ってるか?」とまず聞いた後、最後に「勲君、ほんま頑張らなあかんで。」と言って話しを切り上げる人だった。小さい時はなんでそんなに頑張ることにこだわるんかなと思っていたが、今思うと、おじちゃんは人に「頑張ってるか」と聞くことで自分に対しても問い続けていたのだと思う。
姉貴との話しを終え、席に戻ってボーッとしている内に津に着いた。家に帰ると阪神が勝っていた。僕の中で、昨日までの喜びはあっさりどこかに消えていた。