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右腕の育て方《そもそも何を持って、良い右腕と定義していますか?》

2022-03-30 10:44:59 | 組織風土
右腕の育て方《そもそも何を持って、良い右腕と定義していますか?》

さて、本日のブログは右腕の定義について考えて行きたいと思います。
日本の歴史に限定してその人物像に迫ってみたいと思います。

『稀代の名プロデューサー』と言えば思い浮かぶ人は誰でしょうか?
歴史好きであれば、この人の名前を聞いた事がある方は多いと思います。
その名も黒田官兵衛です。
官兵衛の偉業は凄まじいのですが、その人誰?って声も聞こえて来ますので、黒田官兵衛について説明しますね。
ちなみに、NHKの大河で2014年に取り上げられましたね。
軍師官兵衛の主人公が黒田官兵衛です。

黒田官兵衛は備前の国の生まれです。今の岡山県です。
岡山県は小寺氏が納める地域でしたが戦国時代においては大国に挟まれ、その庇護の元に国を維持している状態でした。
そこに織田信長の登場です。
彼が毛利攻めを進める中で、「これからは織田信長の時代」と主君である小寺氏を説得し、織田家への使者として出向く事で彼の運命も大きく変わります。
それは羽柴秀吉(後の豊臣秀吉)との出会いでした。
両家の使者としてお互いに交流を深めるうちに、幽閉された有岡城救出後に秀吉の直臣になります。
その後、織田信長が明智光秀によって起こされた本能寺の変で亡くなるのですが、その時官兵衛は37歳と働き盛りです。
信長が亡くなり落胆する秀吉に今後の天下取りを進言し、自らがその先頭に立ち主導し始め、秀吉の実弟である小一郎が亡くなると、まずます官兵衛を重用する秀吉でした。
そんな官兵衛も朝鮮出兵あたりから、秀吉との関係が悪くなってきます。
その際に隠居し黒田如水を名乗り秀吉からのさらなる追求はかわす事が出来ました。
秀吉死後は豊臣家から一定の距離を保ち、関ヶ原の戦いにおいては徳川家康率いる西軍に与し領地である九州でひと暴れをしています。
このように終生戦いの中で生きて来た黒田官兵衛ですが、大きな功績は戦国の世の中に終止符を打つ布石を打ったという事です。
最大の功績は、豊臣秀吉に天下を取らせたという事です。
いつの時代でもトップが誰であるか、どのような人物であるかは重要です。
家柄などを重視せずに有能な人物を抜擢する、信長と同じ考え方である秀吉に天下を取らせる事で、旧態依然の統治の形ではない新しい日本を作る事に大きく貢献していました。
そういった意味で、秀吉に天下を取らせるという『名プロデューサー』は大きな功績を残したのでした。

なぜ黒田官兵衛は参謀として優れていたのでしょうか?
それは兵法に明るかったという事と時代の機微というか流れを読むのがうまかったのだと思います。
秀吉による朝鮮出兵においては、反対をしていた節もあります。
害多くて実りが少ないというのが官兵衛には読めていたのでしょうね。
外国とは共存共栄を目指すべきという考え方は、キリシタン大名となった事でも明白だったと思います。

誰もが一国一城の主を目指していた時代で、日本の統治など考える事が無かった時代に織田信長と豊臣秀吉という当時としては大変珍しい考え方の人物に仕え、彼らの偉業のいったんを担う事で、彼も目指していたであろう新たな日本の姿を実現していったのでした。

このように自分でも未来図を描き、その考え方を上司に見せる事で強力を引き出す事に長ける人物は現代でもいると思います。
そのような人物は稀代の名プロデューサー黒田官兵衛型と言えるのでしょうね。

さて同様に戦国時代に別な人物ですが、右腕として大きな功績を残した人物がいます。
しかしこの人物は残念ながら歴史の教科書には出て来ません。
その名も島清興(通称島左近)です。
聞いた事があるという方はかなり歴史通と言えます。
この人物は、今の奈良県をあたりを治めていた筒井家に仕えていました。
武勇にも秀でていたことから、じょじょに取り立てられ、重臣へと地位を高めました。
清廉潔白な人物だったようですが、自分の考えを貫きとおす様な一面もあり結果、筒井家を出奔します。しかし島左近は人気があり多くの戦国大名から出仕の要請がありましたが、そのどれも断っていました。そのような中、豊臣家で頭角を現し始めた石田三成に誘われる事になります。しかもその誘い方に凄い逸話があります。当時4万石だった石田三成の棒禄のうち、半分の2万石で召し抱えたというのです。
これは破格級の破格です。
一気に大名格として受け入れられると共に石田三成は自分の給料の半分を差し出して配下に加えたのでした。石田三成も一門ならぬ人物ですが、その一端が垣間見れるエピソードです。
その島左近ですが、自分の功は全て主君のものと考えていました。ですから仕えた人の為に全力で奉仕しています。石田三成な中央政権の幹部なので必然的に島左近が矢面に立つことが多くなりますが、石田家内においても三成をしっかりと支えたいたようです。
島左近ほどの人物が命をささげたのが石田三成でしたが、石田三成の後世の評判が悪いので(時の為政者によって自分たちの立場を確固たるものにするために悪役が必要です)、あまり島左近の評価も高くないですが、私は違うと見ています。とても優秀な武将であったと思っています。最後には、徳川家打倒に命をかけますが、その願いは果たせずに散りました。
島左近は忠臣としてその名を残しましたが、このようなタイプの社員さんも沢山いらっしゃるのではないかと思っています。

最後の右腕の定義ですが、日露戦争においてロシアのバルチック艦隊を壊滅に追いやった秋山真之を例にとり見て行こうと思います。
当時の日本の連合艦隊司令官は東郷平八郎でした。
この海戦に完勝したことによって、アドミラル・トーゴーの名は世界中に喧伝され、イギリスの名将ネルソンと並んで東郷平八郎は海戦の歴史を語るうえで欠かすことのできない英雄になりました。しかし歴史の影に隠れていますが、日露戦争におけるバルチック艦隊撃破の実際の作戦を立案指導したのは、一参謀だった秋山真之だったのです。ある意味、秋山がいれば、誰が提督であっても勝てたとさえ言われているほどの大戦略家です。

当時ロシア帝国のバルチック艦隊は世界最強と言われていました。そのバルチック艦隊をやっつけたのですから、日本の戦力を他国は恐れました。世界の強国に名乗りを上げる機会になったといっても過言ではありません。

さて秋山真之はどのような戦法を考えたのでしょうか?
それは今までの海上戦の常識を逸脱する策だったのです。
通常、戦いは最小限の被害にとどめながら、かつ大胆に攻めるのが基本です。
しかし、秋山真之はその戦い方を違う目線から考え、ある意味肉を切らせて骨を断つという〈丁字〉に艦隊を配置し、最初の敵の猛攻を防げれば、各戦艦に一気に集中砲火を浴びせる戦い方を考えたのでした。
この戦い方は日本に大勝利をもたらしました。

このように完全な作戦参謀としての立ち位置で組織に貢献する秋山真之のようなタイプもいるのです。

※彩りプロジェクトはウクライナ戦争の即時停戦と復興を切に願っております。

以上、歴史上の3人の右腕を見て来ました。
皆さんの会社の右腕はどのようなタイプの方がふさわしいでしょうか?

恐らくその定義は、提供したい価値とも連動しているのだと思います。

名刺交換する際に「うちはITソリューションを提供しています」とおっしゃって名刺を下さる方がいらっしゃいます。
しかし、これでは提供する価値を伝えていません。「うちは電機量販店をやっています」も提供する価値を言っていません。
概念だけを伝えているという事です。

もっと自社が提供している価値について普段から社員と話さないと外部の人との名刺交換の際にチャンスを逃すかもしれません。

右腕に求められる動きは以下の内容です。
① 情報を集める
② 情報を分析する
③ 分析から問題点を抽出する
④ 問題点を考え、解決策(仮説)を用意する
⑤ 複数の解決策を用意する
⑥ 決断する

そして、それらの行動をとる為に求められる能力は以下の通りです。
冷静、熱心、アイデア、人気、客観性、論理的、先鋭的、未来予想、タイミング、時を刻む、時計を作る、イノベーティブ、独善的、孤独、自分、根拠、脇役、主役、脚本家、プロデューサー、ゼネラリスト、起業家精神、コミュニケーション、聞き手、ディベート、

皆さんの会社でも右腕に関する条件を考えて見ませんか?


(右腕の育て方3へ続く)
・次回以降のテーマ
『なぜ社員は成長する事をやめているのか?』
『突然変異はある日突然に!?』



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成長クリエイター 彩りプロジェクト 波田野 英嗣

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