先月から休載されていた「けさのことば」を終えると、今日(2014.3.27)、岡井隆先生の寄稿が載った。
毎日書き続けられてきた、この小さなコラムは、とても楽しみだったし、たくさんの言葉も学ばせていただいた。
これはA新聞の『折々のうた』(大岡信氏)に範をとって、30年前に始まったという。A新聞は『折々のうた』がなくなってから、読むに値する記事が、急速に少なくなっていってしまった。『東京』もそうなる可能性があるが、それはそれで仕方無いことだと考えている。
なぜなら、「詩」は、あってもなくてもいいものがあるのではなく、なければならないから存在するから。
長い期間の連載を、ありがとうございました!
手套(てぶくろ)を脱ぐ手ふと休(や)む
何やらむ
こころかすめし思ひ出のあり
(石川啄木)
楽興の刻(とき)は来にけり犇(ひしめ)きて花にしせまる硬葉(こわば)たのしく
(岡井隆先生)