石原伸晃環境相の「金目」発言に続き、東京都の自民党都議が「女性蔑視ヤジ」、安倍晋三政権を危うくする

2014年06月21日 05時30分05秒 | 政治
◆「2度あることは、3度ある。自民党に限っては、何度でもある」状況になってきたのが、失言や品性なき発言、不謹慎発言である。
石原伸晃環境相の「金目」発言に続いて、東京都議会での女性蔑視ヤジ発言が、大問題化している。塩村文夏(あや・か)都議(みんなの党 Tokyo)が6月18日、一般質問に立ち、「第1子出産時の母の平均年齢は東京がずば抜けて高く、32歳近い。不妊治療を受ける女性が増加している。悩みを抱える女性のサポートを都は積極的に進めていくべきだ」と質問中、左前方の自民都議らが座るあたりから、男性議員の声で、「お前が早く結婚すればいいじゃないか」「産めないのか」などとヤジが飛んだという。超党派の女性都議が19日、再発防止を訴えて動き、都議会最大会派の自民党は「会派内で注意喚起する」と弁明に躍起になったという。ヤジの犯人は、公表されていないけれど、「自民党のS都議犯人説」が取り沙汰されていて、「自民党都議に間違いないでしょう」というのが、都議会内で定説化している。犯人は分かっているのに、庇っているのだ。
 それにしても、自民党都議は、塩村文夏都議を冷やかし半分にヤジを飛ばしたのであろうが、塩村文夏都議個人に対するのみではなく、背後の都民有権者を侮辱したことを忘れている。塩村文夏都議は20日、都議会議長宛に地方自治法133条(侮辱を受けた議員は、これを議会に訴えて処分を求めることができる)に基づき、ヤジを行った都議への処分求める要求書を提出した。しかし、ヤジを行った男性議員の名前が特定されていないとして、要求書は受理されなかったという。
◆安倍晋三首相は、「女性活用重視政策」をアベノミクス政策の「3本目の矢」である「成長戦略」の柱の1つに据えている重要政策である。東京都議会の自民党所属の議員は、自民党の総裁である安倍晋三首相が掲げている政策を地方自治体で推進する務めがある。にもかかわらず、女性議員を侮辱するようなヤジを飛ばすとは、「自民党総裁」をコケにするとともに、「女性活用重視政策」に泥を塗るに等しい。政府自民党にとっては、由々しき事態である。みんなの党の浅尾慶一郎代表は、ヤジを行った議員を特定して、議員辞職を求めていくという。当然のことである。
 緊張感のない不用意で迂闊な発言は、政治生命を縮める。過去の例では、柳沢伯夫元厚相が2007年1月27日、島根県松江市で開かれた自民党県議の集会で講演した際、少子化対策について、「機械って言っちゃ申し訳ないけど」「機械って言ってごめんなさいね」との言葉を挟みつつ、「15-50歳の女性の数は決まっている。産む機械、装置の数は決まっているから、あとは一人頭で頑張ってもらうしかない」と、女性を機械に例えて説明を行ったことから、国民の顰蹙を買い、野党や与党の一部から激しい批判、非難された。2009年8月の総選挙にて静岡3区から立候補したものの、民主党の小山展弘候補に敗れて落選、政界引退に追い込まれている。
◆野党各党は6月19日、石原伸晃環境相に対し、参院に問責決議案を共同提出、問責決議案は20日の参院本会議で採決された。また、野党は衆院でも20日に伸晃環境相への不信任案を提出した。衆参両院とも与党が多数を占めており、いずれも否決された。
 国会、地方議会から自民党議員の失言や品性なき発言、不謹慎発言が、頻発してくると、盤石に見える安倍晋三政権の屋台骨が確実に揺らいでくる。自民党・公明党連立与党が、衆参両院で多数を占めていることを鼻にかけて、胡坐をかいていると、どうしても、「勝った兜の緒が緩み、フンドシならぬパンツのゴムの紐も弛んでくる。そうした気の弛みが、失言や品性なき発言、不謹慎発言を招いてしまう。
 【参考引用】朝日新聞DIGITALが6月20日午前11時21分、「女性蔑視ヤジ 広がる波紋」という見出しをつけて、以下のように配信した。
 「都議会の塩村文夏(あや・か)議員(みんなの党 Tokyo)への女性蔑視ともとれるヤジ問題。議会内にとどまらず、『セクハラだ』と数多くの批判を集めた。19日には超党派の女性都議が再発防止を訴えて動いた。抗議を受けた都議会最大会派の自民は『会派内で注意喚起する』との方針を示し、火消しに追われた。昨夏の都議選で初当選し、初めて質問に立った塩村氏。11分の持ち時間の約半分を、出産や不妊に悩む同世代の女性に割いた。『第1子出産時の母の平均年齢は東京がずば抜けて高く、32歳近い。不妊治療を受ける女性が増加している。悩みを抱える女性のサポートを都は積極的に進めていくべきだ』問題のヤジは、ここで飛んだ。『お前が早く結婚すればいいじゃないか』『産めないのか』。左前方の自民都議らが座る一角から、男性議員の声が響いた。塩村氏は『はっ』とため息混じりに苦笑し、左前方をちらっと見た。目に涙を浮かべ、声を詰まらせながら質問を続けた。『おい、動揺しちゃったじゃねえか』。別のヤジも飛ぶと、舛添要一知事や議員らの笑い声が議場に響いた。議場で暴言があった場合、議員は議長に議事進行を止める動議を求め、議会運営委員会を開くことができる。だが動議はなく、塩村氏の質問は終わった。自席に戻った塩村氏はハンカチで目を押さえた。塩村氏は19日、『(晩婚化は)東京特有の悩みなのに、バッジをつけた議員が否定をする。残念だし、問題だ』と憤った」

本日の「板垣英憲(いたがきえいけん)情報局」

「毒を喰らわば、皿までも」公明党の山口那津男代表らが、「自衛軍」「国民皆兵・徴兵制」への道連れにされる


◆〔特別情報①〕
 安倍晋三首相が、連立与党にしがみつく公明党の山口那津男代表、北側一雄副代表、井上義久幹事長、魚住裕一郎参議院議員会長ら執行部の「欲ボケ」を見抜き、足下を見て、完全にナメ切っている。「集団的自衛権行使容認・憲法解釈変更・閣議決定」を急ぐばかりでなく、「集団的自衛権」の中身をどんどんエスカレートしている。このままでは、「自衛権行使」のためなら、日本国憲法改正をしなくても、自衛隊法を改正して自衛軍法と名称を変更、「自衛軍=陸上自衛軍(略称・陸軍)、海上自衛軍(略称・海軍)、航空自衛軍(略称・空軍)」と改称することも可能になり、「自衛のための国民皆兵・徴兵制(男女平等)導入」さえ許しかねない。公明党執行部は、いまや「毒蜘蛛」に絡め取られた「蛾」も同然、果たして最大支持母体の創価学会から「愛想を尽かされる」ことにはならないのか?

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