さて、以前ここで修学旅行の場所決定の際に発生したすったもんだを紹介したのですが、話はその直後の話から始まります。
学校側は検討の上、生徒の要求を全面的にのみました。
1日目、コース別自由行動
2,3日目、自由行動
4日目、クラス単位行動
見てのとおり、学校全体という動きはまるでなし。ある意味前代未聞の修学旅行となったのです。
初日のコースは生徒のアンケートや選抜した生徒、教師により修学旅行委員会というものを発足し、そこで人気上位8コースを設定しました。
2.3日目の自由行動については必ず「チェックポイント」を通過すること。
簡単に言えば「強制的に1箇所は見ろ」という事なんですけどね。
確かにチェックポイントは「有名な処」が多いんですけど、逆に組みたてが難しいんですよ。
時間指定されてるから、まともに行くと同じコースを行くしかないという感じです。
教師側も考えましたねぇ。自由行動といいつつ、首根っこ押さえてますからね(笑)
さらに自由行動と言う事もあり、このレポート提出が義務づけられました。
しかもこのレポートはきっちり期末の評価になるという・・・ま、サボれないよねぇ。
4日目はクラス単位で行動。
笑っちゃうのはこのクラス単位行動、ほとんど「太秦の映画村」
ダメじゃん(笑)
と言う事で、うちらのグループはほとんど委員会のメンバーに。
だって、そのほうが絶対のちのち有利じゃないですか。
自分たちの好きなように日程いじれるし(笑)
「参ったなぁ、ほとんど同じ処行きたいんだね」
アンケートを見た細野が苦笑いしながら話しかけてきた。
「どこがトップ?」
「法隆寺、大仏、ベタだよなぁ(笑)」
「まあ、人気№1だろうなぁ」
「多分この二つを組み入れたコースは人気だろうなぁ」
「で、うちらはどーすんだ?」
「うーん、まだ考えてないんだよねえ」
「馬場あたりはベタなコース行きたがるだろうなぁ」
「大仏とかなら、宿から近いんだから、自由行動の時に行けばいいよ。ゾロゾロ歩くの俺いやなんだよねぇ」
生徒会長とは思えない発言です(笑)
そんなある日、キヤスと自分と細野が『校門前にござ敷いて昼飯食べてる』ところに(やってんじゃん)現不良のリーダーがやってきた。
「お前らに頼みあるんだけどなぁ」
その頼みとは・・・
次回に続く。