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ヘンゼルとグレーテル > Hänsel und Gretel

2024年09月15日 23時05分47秒 | 文化と芸能



ヘンゼルとグレーテル




出典検索?: "ヘンゼルとグレーテル" – ニュース · 書籍 · スカラー · CiNii · J-STAGE · NDL · dlib.jp · ジャパンサーチ · TWL (2012年10月)


アーサー・ラッカムによる挿絵(1909年)
「ヘンゼルとグレーテル」(独: Hänsel und Gretel, KHM 15) は、グリム童話に収録されている作品。




オットー・クーベル(1868年~1951年)
長く続いた飢饉で困った親が口減らしのために子捨てをする話。中世ヨーロッパの大飢饉(1315年から1317年の大飢饉(en))の記憶を伝える話という見方がある[1]。こうした飢饉の時代は16世紀末のジャガイモの耕作の始まりまで続いていた。


あらすじ
ある森のそばに、貧しい木こりの夫婦とその子であるヘンゼルとグレーテルの兄妹が暮らしていた。その日のパンに事欠くほど貧しかった一家は、あるときからまったくパンが手に入らなくなり、どうしようもなくなった。そんな夜、女将さんは木こりに子供を森の中に捨ててくるように提案する。お父さんはためらうが、女将さんに押し切られて承知してしまう。


両親の会話を漏れ聞き、妹のグレーテルは泣き始めるが、兄のヘンゼルは自分がなんとかするからと妹をなだめ、ひとり外に出て月の光を受けて光る白い石をポケットいっぱいに集めた。


翌日、両親に連れられて兄妹は森の中へ入っていくが、帰りの道しるべとしてヘンゼルは道々白い石を落としていった。森の真ん中で両親はあとで迎えに来ると言い残して去って行き、そのまま夜となった。泣き出すグレーテルの手を引いて、白い石を辿りながら夜通し森を歩き、朝になってふたりは家にたどり着いた。


お父さんは子供たちの帰還を喜ぶが、お母さんは表面では喜んだものの心中では怒っていた。パンが底をつきかけた頃、お母さんはきこりにふたりが家に戻って来られないほどの森の奥まで連れて行こうと持ちかけ、お父さんは一度やってしまったことだからとやむなく承諾した。両親の会話を聞いていたヘンゼルはまた小石を拾いに行こうとするが、戸口が閉められていて拾うことができなかった。


翌朝、両親に連れられて兄妹は森に入った。ヘンゼルは小石の代わりに弁当として与えられたパン(クリスプ・ブレッドなどのハードブレッド)をポケットの中で粉々に砕き、道しるべとして道々落としていった。ふたりは生まれてから来たこともないほど森の奥に連れて行かれた。お母さんたちは夜になったら迎えに来ると言い残して去って行ったが、昼が過ぎ、夜になっても誰も現れなかった。


月が昇り、ヘンゼルは目印となるはずのパンのかけらを探したが、パンのかけらは森の何千もの鳥がついばんでしまったため、見つけることができなかった。ヘンゼルとグレーテルは野いちごで飢えをしのぎながら3日間森の中をさまよった。


3日目の昼頃、森の中で屋根がケーキ、壁がパン、窓が砂糖で作られた小さな家を見つけた。ふたりが夢中でその家を食べていると、中から老婆が現れた。老婆は驚くふたりの手を取って家の中に誘い、食事やお菓子、ベッドを提供した。しかし、この老婆の正体は子供をおびき寄せ、殺して食べる悪い魔女だった。


翌朝、ふたりが目覚める前にベッドに現れた魔女は、ヘンゼルを掴むと狭い家畜小屋に押し込んだ。次いでグレーテルを大声で起こし、おまえの兄さんを太らせてから食うから、そのための食事を作れと命じた。グレーテルは泣きながらも魔女の言うことを聞くしかなかった。それから毎日のようにヘンゼルは上等の食事を与えられた。目の悪い魔女はヘンゼルの指を触って太り具合を確かめようとしたが、ヘンゼルは指の代わりに食事の残りの骨を差し出したため、魔女はヘンゼルが一向に太らないのを不思議に思い、ヘンゼルを食べるのを先延ばしにしていた。


しかし、4週間も経つと魔女はついに我慢ができなくなり、ヘンゼルが太っていようといまいと、明日殺して煮て食うから大鍋の準備をしろとグレーテルに命じる。翌朝、グレーテルに大鍋を火にかけ湯を沸かすように言いつけ、魔女はパンを焼くかまどを準備しはじめた。グレーテルは兄を煮るための鍋を沸かすに至った自分の運命を嘆き、神に苦しみからの解放を祈った。


そのとき、魔女がグレーテルを呼び、目の悪い自分の代わりにパン窯に入ってパンの焼け具合を確かめろと言いつけた。内心、魔女は中に入ったグレーテルを閉じ込めて、焼いて食べるつもりだった。ところが、神がグレーテルに魔女の意図を教えたため、グレーテルは窯に入るやり方が分からないふりをして、魔女に手本を見せるように促した。魔女が窯に入った途端、グレーテルは魔女を押し込み外からかんぬきを掛けた。窯の中から魔女のうめき声がし始めたところでグレーテルは台所から逃げ出したので、魔女はそのまま焼け死んだ。


グレーテルはヘンゼルを助け出し、ふたりは喜び合った。魔女の家には多くの財宝があり、ポケットにいっぱいの宝石や真珠を詰めたふたりは家路についた。家では女将さんが病で亡くなってしまい、お父さんは子供達を捨てたことをずっと悔やんでいた。帰ってきたふたりの姿を見てお父さんは喜び、子供たちが持ち帰った財宝で金持ちになった。


登場人物
ヘンゼル
主人公。幼いながらも非常に冷静で賢い少年。
グレーテル
もう一人の主人公。ヘンゼルの妹。
魔女
道に迷ったヘンゼルとグレーテルを自身の「お菓子の家」に招き入れて、当初は彼らに優しく接するが、それは表向きの顔で実際には彼らを食べる事が目的であった。
ヘンゼルとグレーテルの機転により、かまどの中に押し込められて焼死してしまう。
お父さん
ヘンゼルとグレーテル兄妹の父。職業は木こり。優しい性格だが、女将さんが「山に子供達を捨てよう」と提案された際に強く拒否出来ないなど頼りない面がある。
女将さん
ヘンゼルとグレーテル兄妹の母(改版以後は継母)。飢饉で食料不足になり、子供達を山に捨てる事を提案する。1度目の計画が失敗(兄妹が無事に帰宅)し、2度目の計画の際にはヘンゼルが小石を拾えないように細工するなど非常に狡猾で残忍な性格。
兄妹が魔女のもとから脱出した頃には故人となっている。
成立



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