岩国矯正歯科クリニック(山口県)院長の矯正日記

院長が、健康・矯正に関すること、日々の出来事などを綴っています。

矯正歯科業者の嘆き

2011-07-22 13:20:32 | 日々のこと
開業医の会話する相手とは、患者さんと従業員が大半です。月に1回くらいの頻度で、辺鄙な岩国市にも矯正歯科業者がきてくれて、私の会話の相手になってくれます。今回は、純国産商品を扱う会社の営業マンの訪問でした。

狭い業界内の話は、新製品の紹介や矯正歯科の動向などに限られますが、珍しい情報を私に提供してくれます。大手の歯科業者が、矯正材料を比較的に廉価で販売している会社の話になりました。その際の説明で、日本国内で販売されている矯正材料の1年間の総額は60億円で、全歯科材料の総額は3000億円で、たった2%の占率しかないことを教えてくれました。

矯正材料の60億円の市場の中で、20社以上の業者が競争をしています。新製品を開発するのにも、投資額を回収する見込みがたちにくい、とても狭い市場です。この事実を、国内商品のみを扱う営業マンは嘆いていました。過当競争なのです。

米国では、矯正治療は人気のある治療で、市場規模は日本の10倍以上でしょう。どうしても米国に本社のある企業は規模が大きくで、魅力ある商品を開発して、日本市場でも主導権を持ちます。矯正歯科材料の業界では、米国の大手企業が品揃えも豊富で、新製品も頻繁に発売されます。

米国では比較的安い値段であっても、日本国内に輸入されると輸送費が上乗せされて値段が高くなります。矯正材料費が高くなりますから、米国以外での矯正治療費は高くなりやすい傾向にあります。円高傾向が続きますが、何故か輸入している矯正材料の値段は下がりませんし、厚労省の規制もあって並行輸入も難しい状況です。

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