(「河北新報」令和6年12月19日付記事より引用)
仙台市太白区の人来田中(生徒121人)の1、2年生86人が17日、車いすバスケットボールを体験した。パラリンピックの東京、パリ両大会に連続出場した日本代表のガードで、宮城MAX所属の萩野真世選手(31)=仙台市宮城野区=が講師を務めた。
生徒は競技用車いすに乗り、ゴール下からシュートを打った。ミニゲームでは、萩野選手の素早いドリブルや正確なシュートに歓声が上がった。2年の山田航大さん(14)は「時間はかかったけど、走ったり回転したりできるようになった」と喜んでいた。
萩野選手は車いすでの生活について「街中の移動で苦労はあるが、できることは多い」と紹介。障害者を手助けする場合のアドバイスとして「何をするのが難しいのかを考えて、行動してほしい」と伝えた。
1年の杉沢陸斗さん(13)は「街で困っている人に出会ったら、積極的に声をかけたい」と話した。
車いすバスケ体験は、仙台法務局と仙台人権擁護委員協議会が開いた人権啓発活動の一環で行われた。