(「河北新報」令和6年12月12日付記事より引用)
宮城県内の障害者就労施設にプロテイン製造を委託し、フィットネスブランド「uFit」を展開するMAKERS(東京)は12月9日、仙台市太白区のララガーデン長町で、障害者の就労状況を紹介する催しを開いた。
国が定める障害者週間(3~9日)に合わせ、初めて実施した。委託先の就労支援施設「なでしこ」(仙台市若林区)と「みお七ケ浜」(七ケ浜町)の通所者計7人が、プロテインを25グラムずつ計量して小分けにする作業などを買い物客の前で実演した。希望者には作業の体験もしてもらった。
同社は2020年のプロテイン事業開始当初から、障害者の雇用拡大と待遇改善に取り組んでいる。委託先の施設では工賃が月6万円を超え、就労支援事業所の全国平均(1万7000円程度)を上回っている。
林慧亮社長は父親が飲酒運転の車にはねられて下半身不随となり、仕事を辞めざるを得なかった経験を持つ。「障害の有無にかかわらず、誰もが自立した生活を送れる社会になるように貢献したい」と話す。