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電子工作やパズルのブログです。主にLEDを使った電子工作をやっています。

組込みマイコンデバッグの小ワザ

2012年07月20日 01時37分04秒 | 組み込みソフト
組込みマイコンのデバッグには、もちろんデバッガを使用します。
でも、いつでもデバッガが使えるとは限りません。
個人の場合は、デバッガを用意することすら大変です。

そう言う場合、ちょっとした事でデバッグの助けになる小ワザを紹介します。

と言っても、大した事はしません。
マイコンの余っているポートにLEDと抵抗を付けておくだけです。

それだけ?小ワザですからね。
でも、ただLEDを点けるだけじゃありません。

プログラムの通過を確認するためにLEDを点灯させる訳ですが、
大抵の人は、
 port1 = 0x7F;
なんて、書いてしまいます。
これでは、通過したことは分かりますが、
何度も通過する場合は、2度目以降の確認が出来ません。

そこで、こういう風に書きます。
 port1 ^= 0x80;
つまり、LEDのビットを反転させる訳です。

時々通過するくらいの頻度なら、LEDが点滅するので、
それが分かります。

もちろん、確認したいブロックの始めで点灯、
終わりで消灯する手もありますが、
上の方法だと、1行で済みますからね。

しかも、同じポートの他のビットへの影響も有りません。

この手は意外と役に立ちます。
リルタイムに反応が見えるのでデバッガを使うより良いかも知れません。

もし、オシロが使えるなら、チェック端子を実装しておくと良いですね。



え?
LEDを付けるなんて、知ってるよ!
1ビットしか確認出来ないじゃん!
回路はもう出来上がっていて、LEDもチェック端子も付けられない場合はどうするんだ!
はいはい、いろいろな突っ込みが来そうなのは、十分承知しています。



そう言う場合は、スイッチを接続している端子を使います。



え?
入力端子でしょ?
スイッチが付いてるんだぜ?
はいはい、いろいろな突っ込みが来そうなのは、十分承知しています。
これについては、次回説明します。

スイッチに並列コンデンサはダメ回路

2012年07月18日 22時55分21秒 | 組み込みソフト
先日買った、インタフェースZERO No.2ですが、

Interface増刊と言う事で、本家Interfaceより易しめに書いてあるので、
入門者用の位置付けだと思うのですが、
その内容は突っ込みどころ満載で、困ったものです。

いっぱい有りすぎて、一度に紹介できません。
今回はその中でも最も重要な問題を取り上げます。
178ページのこの回路を見て下さい。


これはダメ回路です。
コンデンサの電荷をスイッチでショートしています。
電子工作のレベルならまだしも、組込みでこれをやったら、
数年後には、故障の対策に追われることになります。

1回毎のスパークは大した事が無くても数年間の蓄積で
酸化物がスイッチの接触を悪くしてしまうのです。

こういう回路を平気で書いている組込みの本は信用してはいけません。
大抵、実践経験の無い大学のセンセイが書いています。www

正しくは、デジタル・デザイン・テクノロジ No.3の

132ページのように、スイッチに直列に数百Ωの抵抗を入れます。

この回路は、ちゃんと定数も入っていてナイスですね。

でも、チャタリングの除去程度なら、ソフトでやってしまいましょう。
部品も減ってコストダウンにもなります。

ロケミツ

2012年07月16日 09時26分08秒 | 中国語
今、ロケミツでは、台湾から来たイージェーが、
日本縦断 私をデートに連れてってブログ旅
と言うのをやっています。
時々、日記を中国語でしゃべります。
太開心了!!
台湾だから、繁体字です。


かき氷は"刨冰"なんですね。

SDIPマイコンを2.54mmピッチのユニバーサル基板に挿してみた

2012年07月10日 02時15分14秒 | R8C
R8C/1B は普通のDIPサイズパッケージは無く、
SOPかSDIP(シュリンクDIP)になります。
SDIPで、ピッチ変換基板が無い場合、裏返しに両面テープで貼り付け、
足を水平に拡げて、空中配線という荒技もあるのですが...

とりあえず、SDIPをユニバーサル基板に乗せて
色々いじっている内に、なんか斜めにしたら
ピッチが合いそうな感じがしました。

SDIPのピンピッチは1.778mmで、
2.54 * (1/√2) = 1.796
ほぼピッタリじゃないですか、
こんな所にちょうど良い寸法がありました。

さっそく、挿してみました。千鳥足になります。


ピン間隔もピッタリです。


こんなの、有りそうで無かったですね。
まさに、窮すれば通ずです。
他のSDIPのICにも応用出来そうです。

せっかくなので、サンハヤトのユニバーサル基板 ICB-93S
にレイアウトするための絵を描いてみました。
パスコンとセラロックも付けてみました。



倍寸のPDF,PPT,JPGファイルはこちらです。

1.778mmって半端だなと思ったら、0.07インチだったんですね。
0.1インチからシュリンクして0.07にするって、もろに半導体屋さんの発想ですね。

組み込み技術者にはぜひ読んで欲しい。「組み込みエンジニアのためのロジカルシンキング入門」

2012年07月02日 23時06分29秒 | 組み込みソフト
先日、改めて読みなおした本がこれです。
「組み込みエンジニアのためのロジカルシンキング入門」


きれい事ではなく、実際の組み込み現場の話しが満載です。
オープンソースについても、鋭く言及しています。