ださいたま 埼玉 彩の国  エッセイ 

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「埼玉合唱団」

2010年08月02日 10時38分07秒 | 文化・美術・文学・音楽
「埼玉合唱団」 

下手の横好きで、さいたま市で公民館などの歌う会に顔を出していると、その指導者は「埼玉合唱団(混声)」のメンバーであることが多い。県庁前の喫茶店「蔵王」で開かれていた「歌声喫茶」もその一つだった。

その埼玉合唱団が、第3回合唱講座の修了式とみんなでうたう会、ミニコンサートを開くというので、10年7月31日夜、浦和コミュニティセンターのホールに出かけてみた。

前年の「日本のうたごえ祭典合唱コンクール」で日本一に当たる金賞を受賞したと聞いていたからだ。1961年に創立、11年には50周年を迎える。団員はざっと50人前後で、20代から70代まで、職業もさまざま。

第3回講座の研修生は19人。5ヶ月間12回にわたって楽譜の読み方など楽典をみっちり教え込まれたようだ。

最初に講座の紹介や研修生の演奏があった後、ほぼ満員の聴衆と「みんなで歌いましょう」を30分間。これがうたごえの本領だ。

最後のミニコンサートで、各方面での活動で注目されているオペラ指揮者、金井誠氏の指揮で「We Shall Overcome」など7曲を披露した。

壇上に立った女性団員に向けて「おばあちゃん!」というお孫さんのかわいい掛け声が会場からいくつか上がるのが、いかにも市民合唱団らしい。

曲の中で興味深かったのは、日本の「赤とんぼ」と韓国の「アリラン」を一つにまとめた「赤とんぼ~アリラン」。団員と研修生が一緒に歌った。

日本と朝鮮半島の歌がこんなに似ているのかとしみじみと思った。そう言えば、韓国の歌謡曲が日本で大流行した時代があった。日本の歌謡曲の基礎を創った古賀政男のメロディーが、半島仕込みだったこともふと思い出した。

この合唱団は、「日韓併合100周年」を記念して8月28と29日、ソウルで現地の合唱団とジョイント・コンサートを開いた。

曲目は、原爆の悲劇を伝える「墓標」、南北分断の悲劇を歌った「イムジン河」などで、最後にはこの「赤とんぼ~アリラン」を日韓の合唱団が共に歌った。


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