「甲子園」の名がつく高校生を対象とする全国的な催し物には
「俳句甲子園」、「科学の甲子園」、「数学甲子園」・・・と
色々ある。「全国学校給食甲子園」という地元食材を使って、
おいしさを競う大会があることは知らなかった。
すでに12回を迎えており、17年12月2、3日に東京・駒込の
女子栄養大学で行われた決勝大会で、越生市の越生小学校が優勝
したというニュースを東京新聞の埼玉版で見て驚いた。
主催は、特定非営利活動法人「21世紀構想研究会」。
文部科学省や農林水産省などが後援するもので、今回は2025校が
参加した。
第4次審査までで選ばれた全国6ブロックの代表12校・施設が参加
制限時間1時間以内で、栄養教諭(または学校栄養職員)と調理員の
各一人2人がチームとなって、給食6人分を作り上げ、片付けまで終わらせて
味、見た目、地場産の食材をどう使ったかを競い合った。
実際に学校給食として提供したことのある献立という条件付きで、女子栄養大学の香川明夫学長らの審査員が、献立内容、調理技術、衛生管理、チームワークに目を光らせた。
越生小から参加したのは、栄養教諭の小林洋介さん(38)と調理員の三好景一さん。唯一の男性ペアで、男性ペアが優勝したのは初めてだった。
献立を考案したのは、小林さんで完成まで一年かかった。いずれも越生町の名産を取り入れたもので、越生梅林の梅で作った「越生うめりんつくね」越生産のゆずの果汁を使った「ゆずの里ゼリー」、ごはんは、「山吹の里歴史公園」
にちなんで、ターメリックともちきびで山吹の花、枝豆で山吹の葉を表現した
「山吹の花ごはん」と5品目に郷土色を取り入れている。
新井雄啓(かつひろ)町長は、県庁で知事に報告、「野球の甲子園で優勝した
花咲徳栄高校に続いて埼玉県に『甲子園』の優勝旗を持ち帰った」と胸を張った。
(写真)
町では18年1月24日に越生中学校で教育委員や各区長、一般町民50人も
招いて試食会を行う予定。
給食用だけでなく、町の名物料理として梅見客などに売り出してみたらどうだろう。
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