ものおもへば
沢の蛍もわが身より
あくがれいづる魂かとぞみる
貴船神社 奥宮
ナレーション
京都の奥座敷、貴船(きぶね)。清流と蛍の名所として知られています。二人目の夫との復縁を願い貴船(きふね)神社を訪れた和泉式部は、夫戀しさの余り、蛍の光が、まるで我が身から抜け出した魂の樣だと詠んでいます。その後復縁した事から、貴船神社は縁結びの神様としても知られる樣になったのです。
もの思へば
澤のほたるも
わが身より
あくがれいづる
魂かとぞ見る
和泉式部
後拾遺集
男に忘られて侍ける頃貴布禰にまいりて御手洗川に
蛍の飛び侍けるを見てよめる
ものおもへば沢の蛍もわが身よりあくがれいづる魂かとぞみる