新古今和歌集の部屋

前田家本方丈記 富めるを尊み3 今、一身を分かちて

つの用をなす。てのやつこあし

のゝりものよくわか身にかなへり。

こころ身のくるしさをしれゝ

はくるしき時はやすめつまめ

なれはつかふ。つかふといへとも

たひ/\すくさす。ものうしとて

もこゝろをうこかすことなし。

いかにいはんやつねにあるき

つねにはたらくはこれ養姓

 


(二)の用をなす。

手の奴、足の乗物、よくわが身にかなへり。

心身の苦しさを知れゝば、苦しき時は休めつ、まめなれは使ふ。

使ふといへども、たび/\過ぐさず。

物憂しとても、心を動かす事なし。

いかにいはむや、常に歩き、常に働くは、これ養姓

(参考)大福光寺本

二ノ用ヲナス。

手ノヤツコ足ノノリモノヨクワカニカナヘリ。

身心ノクルシミヲシレハクルシム時ハヤスメツマメナレハツカフ。

ツカフトテモタヒタヒスクサス。

物ウシトテモ心ヲウコカス事ナシ。

イカニイハムヤツネニアリキツネニハタラクハ養性

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