右 中務
秋風のふくに
つけても
とはぬ
荻の かな
葉
ならば
音は
して ま
し
後撰集巻第十二 恋歌四
平かねきがやうやうかれがたになりにければつかはしける
中務
秋風の吹くにつけてもとはぬかな荻の葉ならばおとはしてまし
俊成三十六人歌合 右 中務
秋風の吹くにつけても訪はぬかな荻の葉ならば音はしてまし和漢朗詠集
時代不同歌合
女房三十六歌仙
※平かねき 不詳。伊勢守となった平真材(さねき)の誤写とも
令和4年4月17日 弐點八