あひみての
のちの
心にく
らぶれば
むか
しは
物もお
もは
ざり
けり
金玉集
金玉集
かりにくときくに心の見えぬればわがたもとにもよせじとぞ思ふ
拾遺集 恋二
題しらず
逢ひみてののちの心にくらぶれば昔は物もおもはざりけり
後撰集 恋三
みくしげどのにはじめてつかはしける
けふそへにくれざらめやはと思へどもたへぬは人の心なりけり
後撰集 冬
みくしげどのの別当にとしをへていひ
わたり侍りけるをえあはずしてそのと
しのしはすのつごもりの日つかはしけ
る
物思ふとすぐる月日も知らぬまに今年も今日に果てぬかときく
後撰集 恋五
西四条の斎宮まだみこにものし給ひし
時心ざしありておもふ事侍りけるあひ
だに斎宮にさだまりたまひにけれはそ
のあくるあしたにさか木の枝にさして
さしおかせ侍りける
伊勢の海のちひろのはまにひろふとも今は何てふかひがあるべき
拾遺集 恋一
まさたたかむすめにいひはしめ侍りけ
る侍従に侍りける時
身にしみて思ふ心の年ふれはつひに色にもいでぬベきかな