新古今和歌集の部屋

中納言敦忠 画家不明三十六歌仙コレクション



あひみての
    のちの
   心にく
  らぶれば
むか
  しは
   物もお
  もは
   ざり
    けり



金玉集
かりにくときくに心の見えぬればわがたもとにもよせじとぞ思ふ

拾遺集 恋二
 題しらず 
逢ひみてののちの心にくらぶれば昔は物もおもはざりけり

後撰集 恋三
 みくしげどのにはじめてつかはしける
けふそへにくれざらめやはと思へどもたへぬは人の心なりけり

後撰集 冬
 みくしげどのの別当にとしをへていひ
 わたり侍りけるをえあはずしてそのと
 しのしはすのつごもりの日つかはしけ
 る
物思ふとすぐる月日も知らぬまに今年も今日に果てぬかときく

後撰集 恋五
 西四条の斎宮まだみこにものし給ひし
 時心ざしありておもふ事侍りけるあひ
 だに斎宮にさだまりたまひにけれはそ
 のあくるあしたにさか木の枝にさして
 さしおかせ侍りける
伊勢の海のちひろのはまにひろふとも今は何てふかひがあるべき

拾遺集 恋一
 まさたたかむすめにいひはしめ侍りけ
 る侍従に侍りける時
身にしみて思ふ心の年ふれはつひに色にもいでぬベきかな
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