行く春の尾や其のまゝにかきつばた 季語 杜若 夏 見龍消息 享保四年八月 この句は、千代女が17歳の時、各務支考が金沢を訪れ、「かきつばた」の題を与え、吟じたもの。 季語とである杜若だけでなく、行く春もあるが、惜しまれた暮春を過ぎ、そのまま初夏となった喜びを杜若の花として表していると思う。 感覚的は、高濱虚子の「去年今年貫く棒の如きもの」に似ている。 拙句 春過ぎて 尾を引きながらみやこ草 季語 都草 夏