この句は、千代女が最初に作ったものとされております。
この心をあえて古歌に当てはめると
心あらむ人に見せばや津の国の難波わたりの春のけしきを(後拾遺 能因法師)
と友人を自分の家に遊びに来いと誘ふ同じもの。
わずか四五歳の子供の句とは思えない不思議な句。
とくに口語である「みにこんか」がとても良く効いている。俳句の飾りを捨てゝ単刀直入に俳諧味を出している。
もはや天性の俳人であった証し。
こもんとは、小紋のことのようであり、何の花かは不明です。
拙句
花の咲く時にだけ来い古き庭
(本歌 明日よりは志賀の花園まれにだに誰かは訪はむ春のふるさと 新古今 春下 九条良経)
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