初雁やならべて聞くは惜しいこと この句も千代女7歳の時の作と伝えられている。 これも7歳で作ったとすれば、恐ろしきこと鬼拉句といえる。 7歳では、初雁のあはれさを感じたとは思えないが、その雁一羽一羽毎にその面白さを句にしたのでなはいでしょうか。 千年の日本人の人情を表した短歌、今様などの中で、この感性は見たことがない。 拙句 ほととぎすひとこゑのみで避りにけり ※鬼拉句は、定家十体の鬼拉歌から作った造語