新古今和歌集の部屋

短歌 泣けとごとくに



ふるさとは

 まだ雪やまず

 泣けとごとくに

 静かにしんしん
    しんしん

【短歌説明】
石川啄木は、故郷の近所(とは言っても80km離れているが)なので、地元の姉の嫁ぎ先に遊びに来て詩を書いているし、渋民駅、盛岡駅、好摩駅などには、啄木の短歌が掲示されており、子供の頃から慣れ親しんでいて、最初に読んだ歌集は、一握の砂だった。
大人になって、一握の砂を調べてみると、啄木は、金田一京助の家の2階に居候して、その有名な短歌は、寝転がって「暇な時」の数日で出来た物。歌の女神が正に舞い降りたと言える。
ネタバレされるとがっかりされる方もおられるが、短歌歌集を読む時、この短歌の凄さが分かります。
本歌は、
やはらかに柳あをめる
北上の岸辺目に見ゆ
泣けとごとくに

写真は、盛岡駅の歌碑
ふるさとの山に向ひて
言ふことなし
ふるさとの山はありがたきかな

実家の法事で、帰省途中だが、家まであと2時間。

今見ると、前に作った
故郷の雪はまだ止まず
 つぎつぎ舞い落ちる
そこにいる人に
    春を
と一二句がほぼ同じだった。推敲かな?




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