淺
みどり
花も
ひとつに
かすみつつ
おぼろに
見ゆる
春の
夜の
月
新古今和歌集巻第一 春歌上
祐子内親王藤壺に住みはべりけるに女房う
へ人などさるべきかぎり物語して春秋のあ
はれいづれにか心ひくなど争ひ侍りけるに
人々多く秋に心を寄せ侍りければ
菅原孝標女
淺みどり花もひとつにかすみつつおぼろに見ゆる春の夜の月
よみ:あさみどりはなもひとつにかすみつつおぼろにみゆるはるのよのつき 隠
意味:浅緑花も一つ咲いて、霞で朧に見える春の月が出ています。
作者:すがわらのたかすえのむすめ1008~?平安後期菅原道真の孫更級日記の作者叔母は蜻蛉日記の道綱母幼少を千葉で過ごし祐子内親王に仕え橘俊道と結婚。
備考:八代抄、宗長秘抄、九代抄、九代集抄