百千万劫菩提
種八十三年功
徳林十方佛土
中以西方為望
九品蓮臺之間
雖下品應足
和漢朗詠集 仏事
贈鉢 塔院如満大師
白居易
百千萬劫菩提種 百千万劫菩提の種
八十三年功德林 八十三年功徳の林
若不秉持僧行苦 若し僧行の苦しきを秉持せずんば
將何報答佛恩深 何を将てか仏恩の深さに報答せん
慈悲不瞬諸天眼 慈悲瞬かず諸天の眼
清靜無塵幾地心 清浄塵無し幾地の心
每歳八關蒙九授 毎歳の八関九授を蒙り
慇懃一戒重千金 慇懃なる一戒は千金よりも重し
意訳
鉢塔院の智如大師は、百千万劫の昔より伝えられた菩提の種を心にお持ちで、
八十三年間功徳の林を茂らせて来た。
極楽寺建立願文 慶滋保胤
十方佛土之中 十方仏土の中には
以西方爲望 西方を以て望みと為す
九品蓮臺之間 九品蓮台の間には
雖下品應足 下品と雖も足るべし
意訳
あらゆる所に仏土はあるけれど、西方浄土に生まれる事が望みだ。
その浄土には九品の蓮台が有ると言うが、例え九番目の下品に往生出来たとしても満足だ。
令和元年12月20日 肆點參