新古今和歌集の部屋

源氏物語 須磨帖6 筆者不明折帖コレクション



源氏物語 須磨帖

にて「さかむにぶつでし」と名告り
て緩かに讀み給へるまた世にし
らず聞こゆ。沖より舟どもの謡ひのゝ
しりて漕ぎゆくなども聞こゆ
仄かにたゞ小さき鳥の浮かべると見
やらるゝも心細げなるに 雁の連ねて
鳴く聲かぢの音にまがへるを打眺
め給ひて御涙こぼるゝを掻拂ひ給
へる御手つき黒き御数珠に
映え給へるは故郷の女恋しき


平成29年4月15日 4丁點參壱
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