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新古今和歌集の部屋

前田家本 方丈記 飢餓8 深き者 必ず先だちて死ぬ。

きものはかならすさきたちて死

ぬ。そのゆへはわかみをはつきにし

て人をいたはしくおもふあひた

にまれ/\えたるものをもまつ

かれにゆつるによりてなり。

されはおやこあるものはさた

まれる事にておやそさきに

たちける。又はゝかいのちつきた

るをしらすしていとけなき 


(深)

き者は、必ず先だちて死ぬ。

その故は、わが身をは次にして、人をいたはしく思ふ間に、稀々得たる物をも先づ彼に譲るによりて也。

されば、親子ある者は、定まれる事にて、親ぞ先に立ちける。

又、母が命尽きたるを知らずして、稚き


 (参考)大福光寺本

キ物必サキタチテ死ヌ

ソノ故ハワカ身ハツキニシテ人ヲイタハシクヲモフアヒタニマレマレヱタルクヒ物ヲモカレニユツルニヨリテナリ

サレハヲヤコアル物ハサタマレル事ニテヲヤソサキタチケル

ハゝノ命ツキタルヲ不知シテイトケナキ

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