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新古今和歌集の部屋

前田家本 方丈記 遷都3 奉りて大臣公卿皆こと移ろひたまいぬ

たてまつりて大臣公卿みなこ

とうつろひたまひぬ。よにつかふ

る人たれか一人も故郷にのこり

をらん。つかさくらゐにおもひを

かけ主君のかけをもたのむほ

との人は一日なりともとくうつろ

はんとはけみときをうしな

ひて期するところなきものは

うれへなからとまりをり。のき 


(帝よりはじめ)

奉りて、大臣公卿皆ごと遷ろひ給ひぬ。

世に仕ふる人、誰か一人も故郷に残り居らむ。

官、位に思ひを懸け、主君の蔭を頼むほどの人は、一日なりとも疾く遷ろはんと励み、時を失ひて、期する所無き者は、憂へながら留まり居り。

 


(参考)

タテマツリテ大臣公卿ミナ悉クウツロヒ給ヒヌ

世ニツカフルホトノ人タレカ一人フルサトニノコリヲラム

ツカサクラヰニ思ヲカケ主君ノカケヲタノムホトノ人ハ一日ナリトモトクウツロハムトハケミ時ヲウシナヒ世ニアマサレテコスル所ナキモノハウレヘナカラトマリヲリ

ノキ

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