源氏物語 梅枝 第二章五段 唐の紙のいとすくみたるに、草書きたまへるすぐれてめでたしと見たまふに、 高麗の紙の肌こまかに和うなつかしきが、色などははなやかならで、なまめきたるに、おほどかなる女手のうるはしう心とどめて書きたまへるたとふべきかたなし。