今、方丈の草の庵、よくわが心にかなえり。故に、万物をゆたかにして、うれはしき事、さらになし。 一生夢のごとくにうちすぎ、迎の雲を待えて、菩薩聖主に肩をならべ、不退の浄利に詣しつヽ、如来の寳藏をひらひて、功徳の聖財ゆたかにして、世〃生〃の父母師長をたすけ、六道四生の群生をみちびかむ事、いくばくの樂みぞや。