忍戀 式子内親王
忘ては打なげかるゝゆふべかな
我のみしりてすぐる月日を
我戀は知人もなしせく床の
涙もらすなつげのをまくら
忍戀 摂政太政大臣
もらすなよ雲ゐる嶺の初しぐれ
木の葉は下に色替るとも
新古今和歌集巻第十一
恋歌一
百首歌の中に忍恋を
式子内親王
忘れてはうち歎かるるゆうべかなわれのみ知りて過ぐる月日を
読み:わすれてはうちなげかるるゆうべかなわれのみしりてすぐるつきひを
わが恋は知る人もなしせく床のなみだもらすな黄楊の小まくら
読み:わがこいはしるひともなくせくとこのなみだもらすなつげのおまくら
正治二年後鳥羽院初度百首
黄楊と告げの掛詞。
第十二
恋歌二
左大将に侍りける時家に百首歌合し侍りけるに
忍恋の心を
摂政太政大臣
洩らすなよ雲ゐるみねの初しぐれ木の葉は下に色かはるとも
読み:もらすなよくもいるみねのはつしぐれこのははしたにいろかわるとも
六百番歌合
平成29年4月26日 壱
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