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新古今和歌集の部屋

前田家本 方丈記 飢餓4 あまさへ疫癘うち添ひて

さへゑきれいうちそひてまさゝ

さまにあとかたなし人みな下

意し死にけれは日をへつゝきは

まりゆくさま小水のうをの

たとへにかなへり。はてにはかさう

ちきあしひきつゝみよろしき

すかたしたるものゝひたすら家

ことにこひあるく。かくわひしれ

るものとものあるくかとみれは即 


 

(あま)

さへ疫癘うち添ひて、勝さ樣に跡形無し。

人みな下意し死にければ、日を経つつ窮まりゆく樣、小水の魚の譬に叶へり。

果てには、笠うち着、足引き包み、宜しき姿したる者の、ひたすら家ごとに、乞ひ歩く。

斯くわび痴れる者どもの、歩くかと見れば、すな

 


(参考)大福光寺本 

サヘエキレイウチソヒテマサゝマニアトカタナシ

世人ミナケイシヌレハ日ヲヘツゝキハマリユクサマ少水ノ魚ノタトヘニカナヘリ

ハテニハカサウチキ足ヒキツゝミヨロシキスカタシタル物ヒタスラニコトニコヒアリク

カクワヒシレタルモノトモノアリクカトミレハスナ

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