新古今和歌集の部屋

延徳本 方丈記 もし、かうばしき友

もし、かうばしき友、芝の戸をたヽいて入來れば、往事をかたり、來縁を契る。それ、世間名聞寄合の爲に契らず。只後世菩提の眞の善知識のためにかたらふ。
心に佛を念じ、手に經巻をにぎるに、妨る人もなし。倦よれば、をのづから怠るに、恥べき人もなし。
心いさめば、又はじむ。念佛し、讀經するに、名聞の爲にせざれば、人にかざることなし。檀那をいのらざれば、しるしのなきことをうらみず。
但、みづから慚愧の心を起し、信教の思あらんことを持ばかり也。

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