新古今和歌集の部屋

布引の滝 布引、芦屋 後鳥羽院

  後鳥羽院御製

布引のたきのしらいと
      うちはへて

   たれ山かぜに
    かけてほすらむ

蛍とぶあしやの
   浦のあまのたく

 一夜もはれぬ
     五月雨のそら

最勝四天王院障子和歌 建永二年(1207年)
     後鳥羽院

  布引の滝
布引の滝の白糸うちはへて誰山風に掛けて干すらむ

  芦屋の里
螢飛ぶ芦屋の浦の海士の焚く一夜も晴れぬ五月雨の空


続後撰和歌集 巻第十六雑歌上

名所歌めしけるついでに 後鳥羽院

布引のたきのしらいとうちはへてたれ山かぜにかけてほすらむ

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