新古今和歌集の部屋

春歌下 能因 入相鐘落花



やまざとの

 はるの夕ぐれ

  きてみれば

いりあひの鐘に

  花ぞちりける

       能因



 
新古今和歌集 巻第二春歌下
 山里にまかりてよみ侍りける
         能因法師
山里の春の夕ぐれ来て見ればいりあひのかねに花ぞ散りける





よみ:やまざとのはるのゆうぐれきてみればいりあいのかねにはなぞちりける 定隆雅 隠




意味:山里に春の夕暮れ時桜を見に来てみれば、夕日が沈む時を告げる鐘が響き渡って、その音に誘われるように花が散っていました。





作者:のういん988~?俗名橘永やす。出家して摂津古曾部に住んだので古曾部入道と呼ばれる。藤原長能に和歌を学び、諸国を行脚し、歌枕を訪ねた。





高槻市古曽部町3丁目10
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