新古今和歌集の部屋

源氏物語と新古今和歌集 待乳山 手習


手習

例のあまよびいでゝ、ひとめみしより、しづ心なくてなむ
との給へり。いらへ給べくもあらねば、あま君
まつち山となんみ給ふる
といひいだし給。たいめんし給へるにも、心ぐるしきさまにて物し給きゝ侍し人の御うへなん、のこりゆかしく侍つる。なにごとも心にかなはぬ心ちのみし侍れば、山ずみもし侍らまほしき心ありながら、ゆるい給まじき人々に思ひさはりてなむすぐし侍。よに心ちよげなる人のうへは、かくくんじたる人の心からにや、ふさはしからずなん。物思給らん人に、思ことをきこえばや
など、いと心とゞめたるさまにかたらひ給。

第四   秋歌上
題しらず  小野小町
たれをかもまつちの山の女郎花秋とちぎれる人ぞあるらし
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