新古今和歌集の部屋

源氏物語 須磨帖9 筆者不明折帖コレクション


源氏物語 須磨帖

今宵は十五夜なりけりとおぼし
出でて殿上の御遊び恋しく所〃
眺め給ふらむかしと思ひやり給
ふにつけても月の顔のみまもられ
給ふ。 
 二千里外故人心とずし給へる
例の涙もとどめられず。入道の宮の
霧や隔つると宣はせしほどいは
むかたなく恋しく折〃の事思ひ
いで給ふによゝと泣かれたまふ。


八月十五日夜禁中に独り直し月に対して元九を憶ふ
             白居易
銀台金闕夕沈沈 銀台金闕夕沈沈たり
独宿相思在翰林 独宿相思ふて翰林に在り
三五夜中新月色 三五夜中新月の色
二千里外故人心 二千里外故人の心
渚宮東面煙波冷 渚宮の東面には煙波冷かならん
浴殿西頭鐘漏深 浴殿の西頭には鐘漏深し
猶恐清光不同見 猶恐る清光同じくは見ざるを
江陵卑湿足秋陰 江陵は卑湿にして秋陰足る



平成29年4月15日 4丁點參壱
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