中院中納言通古卿　平沙落雁先あさる芦べの　友にさそはれて空　　行かりもまたく　　　　　　　だる　　　　　　　　也まづ漁る芦辺の友に誘はれて空行く雁もまた下るなり【中院中納言通古】生...

冷泉右衛門督為章卿　瀟湘夜雨舟よする波にこゑなき　　夜の雨をとまよりし　る　　くゞる雫にぞ 舟よする波に声なき夜の雨を苫よりくぐる雫にぞ知る【冷泉右衛門督為章】1752-1822...

新古今和歌集 巻第八　哀傷歌 　　　定家朝臣母みまかりて後秋の比墓所ちかき堂にとまりて...

庭田宰相中将重嗣卿　烟寺　　　　ねに　　晩鐘　　　　をちかたくれかゝ　　　　　　人は　　　　る　きりより　　　みち　　つたふ　　　　いそぐ　　　かねの　　　　なり 暮かかる霧より...

日本書蹟大鑑 小松茂美著 　　　講談社 拾點伍 第十五 織田信雄 日奥 中和門院 北畠親顕 禅...

明日香井侍従三位雅威卿　　遠浦帰帆風むかふ雲の　うき波たつとみ 　　　　　　　てつりせ...

阿波内侍は、藤原通憲（信西）の娘又は孫と言われ、崇徳院の寵愛を受けて、保元元年（1156年）の保元の乱で...

烏丸中納言光祖卿　　漁村夕照波の色　　礒 　　は　　　ぎは 入日の　　　くらき 　あとに　...

四辻前大納言公亨卿　　　江天暮雪葦の葉にかゝれる　　ゆきもふかき江の　なぎさはつろは　　　ゆうべともなし芦の葉にかかれる雪もふかき江の渚...

甘露寺左大弁宰相篤長卿　　洞庭秋月あきにすむみづ　すさまじくさよ　　　　ふけて　月をひたせる　　沖のさゞ　　　　　　浪秋に澄む水凄まじく小夜更けて月を浸せる沖津さざ（しら）浪23 ...