JINCHAN'S CAFE

My essay,My life
エッセイを書き続けることが、私のライフワーク

何様のつもり

2007年06月07日 18時19分00秒 | ドラマ
 指摘を受ける前に言っておくよ。悪かったね。では、前クールドラマの「困り顔の男大賞」。ノミネート作品&役者はこう。

『拝啓、父上様』 二宮和也   
『ハケンの品格』 小泉孝太郎    
『秘密の花園』  堺雅人   
『わるいやつら』 北村一輝   
『演歌の女王』  原田泰造   
『ハゲタカ』   柴田恭平&大森南朋   
『クセノス』   海東健

『拝啓、父上様』
 ドラマとしての出来はピカ一だったのに、視聴率ふるわず。倉本聡の脚本もさることながら、ポイントを押さえた配役でよかったんだけどなぁ。『Stand Up!!』で栄えある?「困り顔の男大賞」を受賞している二宮くん。やはり期待を裏切らぬ出来だった。その人柄から、色んな人間の板ばさみとなりトホホとなる図が似合う。末は中間管理職か?

『ハケンの品格』
 第1話冒頭で登場人物それぞれの年収が出るのだが、小泉孝太郎の年収が夫より上なのには軽くムカついた。大泉洋、もとい!松方弘樹に至っては、給料ドロボーの境地。大泉が派遣イビリの言い訳として、「俺たちに仕事を教えてくれた業務のおばちゃんや上司がリストラされ、あいつらがのさばるなんて」とつぶやくのだが、あなたたちの給料を削れば、救われたのでは?と思った。何の因果で小泉孝太郎に大金を払わなくてはならないのかといぶかっていたが、その後の’負け犬キャラ’が、あまりにもハマっていたので許す。

『秘密の花園』
 人気少女漫画家が実は4兄弟だったという設定もさることながら、内容的にも主人公釈(由美子)ちゃんの成長あり恋バナありで楽しめた。「あるある事件」渦中に、1週間遅れで前回分のビデオを見ていたら、貴重な原稿に水をこぼした釈ちゃんが、土下座して謝っていた。時期が時期だけに、関西テレビを代表して視聴者に謝っているような。放送がもう1週間遅ければ、ナイスだったのに。堺雅人。恋する男の困り顔はいいやね♪

『わるいやつら』
 清張ドラマ3部作の最終章としては若干迫力不足だったが、米倉涼子はよし!前2作を支える’困り顔の男’仲村トオルが、『華麗なる一族』へ行ってしまったのがイタい。怪演が多い北村一輝だが、ここでは素直にかっこいい役だった。肝心の主役、隆也様(上川) の色男ぶりが、あまりに不出来だったものでね。

『演歌の女王』
 脚本家遊川和彦(『オヤジぃ』『女王の教室』などを当てる)さんの玉砕ぶりが、微笑ましい。スベりにスベっていたが、最初からくだらなドラマとして割り切れば、その出来は決して悪くなかった。遊川さんは、すごく不器用な形で、家族愛を伝えようとしていた・・・。’生きててごめんねっ’と、テヘっとした表情で語る原田泰造よし。どこまでもダメ男くんなのに、放っておけない感が漂う。天海祐希じゃなくても「しょうがないわねぇ~」と、かまいたくなる。おっと、私まで引き込まれる所だった。あぶねぇ~。

『ハゲタカ』
 硬質の内容+映画みたいな作りで、見ごたえがあった。カツゼツの悪いキャスター栗山千明はトホホだったが・・・。柴田恭平の困り顔は、ただ困っているだけで芸がないと感じていたけれど、さすがベテラン。途中から盛り返してきたねー。でもやっぱり健闘は大森南朋。 エリートサラリーマンを見事に好演していた。その転落ぶり、暗い表情も絶品。

『クセノス』
 『特命係長 只野仁』の裏でやっていた、サイコ系エログロサスペンス。エッチシーン満載で押しまくっていたので、「特命係長なんかメじゃない。旦那さんに勧めといてください(なんのこっちゃ)」と友人に紹介していたら、「エロエロっていうけど、何ともないじゃん!」と言われた。とんだ嘘つき呼ばわりになっちまったじゃないか。テレ東め。急に失速させないでよ。それまで楽しみに見ていた視聴者全員、なんで~とツッコんでいたはず。「いやホント。 これこれこういうシーンがあってな~」と解説する自分が、みじめであった。(←言うな!)新妻の突然の失踪に困り果てる海東健、よかったな♪ 協力を装っていた周囲の人間に、どんどん裏切られていく過程に泣けた。

 という以上のノミネートから、私の独断と偏見で、選びたいと思います。

 「前クール 困り顔の男大賞は~
   ハケンの品格 小泉孝太郎 でしたっ!」
 こんなハマり役、これからあるかどうか・・・という位、彼の転機となった役だと思うので。これ程いい小泉、初めて見たよ。

 余談:キリンビールのCMに松山ケンイチが! かわいい♪ ビールと一緒に食べちゃいたい♪