JINCHAN'S CAFE

My essay,My life
エッセイを書き続けることが、私のライフワーク

そのときは彼によろしく

2007年06月11日 19時29分00秒 | 映画
 「この世界には、物理学の教科書にも載っていない強い力がひとつある」
例え、どんなに離れていても、ひかれ合う強い力・・・私たちみたいじゃね?なんちって。

 さて、そんな関係を描いた映画『そのときは彼によろしく』。行ってきましたよ~。行ってきましたがな。そうして見事に玉砕して帰って参りました。何故って?私、塚本高史くん目当てだったんですねー。朝から「いま、会いにゆきます」モードでウキウキしながら映画館へ向かったんですねー。「僕も行こうかな~」という夫の発言に、内心ギョッとしながら・・・ついてくんじゃないよっ。アタシは自分の世界へ入ってうっとりしたいんだから、放っといて!夫に聞かせられない妻の本音でございます。しかしそこはうちの夫、妻が塚本くんのファンである事は百も承知しておりますので、人の恋路を邪魔しようなどという野暮なマネは致しません。そっと送り出してくれました。

 その塚本くんが、ノッケからバイク事故で昏睡状態。切ない恋バナを展開する長澤まさみと山田孝之くんをよそに、ベッドでひたすら眠る・・・結局ラスト20分前頃に復活したものの、そこから長澤の独白へ入り、益々出番が削られてゆくのでした。くーっ。 チケット代返せ!コンチクショウ!!おまけに長澤は好きと言えない自分の気持ちを、塚本くんに託しやがるんだ。本人にちゃんと気持ち伝えなよーと、おばちゃんの説教が始まる。何の障害もないのにだよ。山田くんがホントは自分を好きだって、分かってるのにだよ。勿体ないじゃん!何故言えん!!まぁ、個人的な事情があって言えないという側面もあるのだが、塚本くん経由でつまびらかになるのなら同じこったいと思ってしまうのだった。情緒ないかなぁ・・・大体、男女三人の仲良しこよし状態なんてあり得ない。昔のドリカムを見てそう思っていたら、案の定だった。(←違うって?)男女間の友情などというものは、どちらかが不条理な思いを飲み込んでいる。それだけの話。などと、キメつける。(←モテない女の遠吠えです)

 原作は市川拓司。『いま、会いにゆきます』の人だが、映画化された二つの作品を比べた限りでは、『いま、会い・・・』の方がよくできていたと思う。さすが、恋バナが上手い岡田惠和脚本。(映画『She's Rain』ドラマ『恋セヨ乙女』など。一般的には『ちゅらさん』で有名。)今回の『そのときは彼によろしく』は、平川雄一朗(監督)&いずみ吉紘(脚本)で、長澤まさみ版『セーラー服と機関銃』コンビ。あの時の出来がよかっただけに、もっといいものを作れたハズという残念な思いが募る。いずみ吉紘の脚本は『ヤンキー母校に帰る』『夜王』など面白く見ていたのだが、今回メリハリが感じられず、途中で6度程睡眠状態に陥ってしまった。しっとりした恋バナなので高度な技術が必要なのだろう、とは思うが。

 ’あ~長澤まさみ可愛かったねぇ’それだけの映画である。実は『涙そうそう』でも、同じ事を感じたんだよねぇ。涙涙の大ヒットって、泣きババァのこの私が、ちっとも泣けなかったんだから。ただのアイドル映画と割り切るべきなのか。おばちゃんは、もうちょっと期待してるんだよ。若い世代に。最後に、山田孝之の切ない表情は天下一品!恋に鈍感な男という設定で、長澤まさみに「あなた鈍感ね。女性の行動にはすべて意味があるの!」と怒られていたのが、微笑ましかった。このセリフは真理かも。

 友人の珠玉の言葉。
「こいがしたい こいがしたい こいがしたい」というのが希望だけど現実は、「こしがいたい こしがいたい こしがいたい」

 もうすぐ40! 私たち!! オー!!!