閉鎖病棟での彼女のボクへの印象は
この人とまた話したいなあだそうです。
ビビビときたそうです。
ボクはこの閉鎖病棟で
上半身裸でみんなの集まるところに行ったら
けっこう良い体と評価を受けていたそうです。
知らなかった。
この上半身裸行動はすぐに辞めざるをえなくなりましたが
自宅並みのリラックスの仕方をはじめていたころのことでした。
彼女はすぐに解放病棟に移され
その数日後に僕も解放病棟に移されました。
彼女はあとからボクが解放病棟に来ると聞いて
喜んでいたそうです。
解放病棟への道のりは
ボクが医者から少しずつ自由を勝ち取るという
形式で進められました。
解放病棟に移動したときには
入院して2ヶ月を要していまいた。
閉鎖病棟も閉鎖病棟の楽しみがありました。
コラージュ作りや作文などのことをしていました。
解放病棟に降りたとき
閉鎖病棟から来た人を危険人物と
解放病棟の患者は思っていたそうです。
だから解放病棟から降りてきた人は
グループを形成しましたが
だんだんと慣れてくると融合していきます。
僕は解放病棟では外泊を週末に繰り返しました。
外泊の日数を増やしていくという形で
退院への足がかりにしていきました。
外泊に外に出るたびに彼女はいつ帰ってくるのかと
僕にたずねていました。
そうそう解放病棟だから病院の近所を散策できるわけで
このころ古本屋のおっちゃんと仲良くなりました。
本の値段を安くしてもらったりしていました。
英語の本なんかも買ってきていました。
妙に勉学意欲がわいてきていたのです。
環境が変われば人間変わるもんなんだと感じました。
病気の人の環境自体が変わると
病状も変わるかもしれません。
展地療法は有効なことを感じました。
彼女は僕のホームページに訪問してくれる
リアルなファンになっていました。
そして僕は彼女が見えて困っているという
霊を退治しようと思っていました。
医者には彼女は霊の話をせずに
殺されるとか言っていたから病名を間違われていました。
彼女の病名が判明するまで
ボクと正式に付き合って
ボクが何故その霊の話を医者にしないのか
といったところから
彼女の病名も判明し
正確な治療を施されることになるのです。
少なくとも彼女は入院していたころは病気は解明されませんでした。
そしてその後ボクが退院して一年たった後に
病気が判明するということになります。
それまでは残念ながらどの医者も失格のようでした。
単なる薬士になっていました。
薬の配合は絶妙だけど症状を改善していない。
何故これほど長い間彼女が放置されていたのか
疑問を感じるところです。
しかしこのためボクは彼女と深く付き合うように
なっていくのでした。
そして彼女を何だか古くから知っている人のようにも感じていました。
3ヶ月を要して僕は退院をしました。
そして彼女とはメール友達として繋がって行くことになります。