OUR HOME ISLAND - いおうとう(硫黄島)

戦前に在住していた島民が、戦後の小笠原返還後も故郷に帰ることが許されていない硫黄島についての情報発信をいたします。

擂鉢山の山頂の様子 今年の6月訪問の時から変わった点

2009年09月19日 | 硫黄島・小笠原村
6月に小笠原丸で父島経由で慰霊墓参に硫黄島を訪ねて、9月11日(金)に入間基地から日帰りで慰霊墓参に行きましたので、今年は2回、硫黄島に行きました。年に二回訪島は初めてです。

3ヶ月弱の間に、擂鉢山で、様子が変わっている部分がありました。アメリカ軍の記念碑の様子です。

記念碑がすっきりしました。
変わった点は、前回訪問の時までは、碑の左右にドッサリと、詰まれるように掛けられてあった銀の金属が、碑の前面の左右に、掛ける場所新設されてそちらに移されていたことでした。かなり、白い碑が、これですっきりした印象になったと思います。

あの銀色の金属版が鎖につながれた物が、アメリカからの訪問の人が「この慰霊碑に来たこと」を示すためにかけていったものであることは知っていましたし、軍人の認識の札のようなものであることも知っていました。
同じような形状のお土産品を買ったこともありました。

が、「あの楕円形というか小判形というか、小プレートは何と呼ばれる物か。」がすぐに分かりませんでしたので、調べてみましたところ、日本語では「認識票」、英語では Identification Tag(アイデンティフィケーション・タグ)と呼ばれるものだと分かりました。
各国のそれぞれの時代の軍に、形状やデザインの差がありますが、認識票があって、通称では、ドッグ・タグ ( Dog Tag )と呼ばれているようです。

これまでのこの記念碑には、多くの認識票(ドッグ・タグ)が無造作に置かれたり
左右端に掛けられたりし、雑然とした感じでした。 この碑に訪問したアメリカの人が掛けたものですが、一人の軍人に一つしかない認識票を、ある退役軍人の人は、たとえば、いくつかの慰霊の碑や墓地公園を訪問するでとして、いくつもの場所には置けないのですから、硫黄島との縁が強い人が置いたものだと思います。硫黄島戦に参加して生還した退役軍人とか、硫黄島で犠牲になった兵士の兄弟など肉親の人とかが残したものではないでしょうか。
雑然としていたのが、このようにすっきりとなったのは、最近のことだと思いますので、この写真は、「特ダネ写真」かもしれないと思います。

2009年9月11日の慰霊墓参訪問で、擂鉢山の、ドッグタグを掛ける場所が新たに前面に設置されたアメリカ軍の記念碑です。


入間基地から硫黄島への自衛隊輸送機での日帰り墓参は、自衛隊の輸送の仕組みをご提供いただいて実施されているものですので、通常の航空機便のようなチケットもチェックインもありません。チェックインにあたるのは、機内で首からかける認識票の受け取りです。この認識票はアメリカの軍の物のような銀色の金属ではなく、鎖部分は似ていますが、番号が書いてある白いプラスチックがついているものです。着陸後に機体が止まるまでの時間に回収されます。
コメント (1)
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