ステーキ漂流記
11月10日「HOMELLA(ホメラ)」尾花沢牛 肩リブロースステーキ 100g(錦糸町)
錦糸町の店でもまだ行ってない店はいくつかあるが、下手すると今月で制覇する勢い。けど、5つ星を出したのはまだ「ミスター・デンジャー 錦糸町店」のみ。平均して3つ星が多い。ここらで5つ星の店に出会いたい。そんな思いで駅ビル「テルミナ」5階のレストラン街にある「HOMELLA(ホメラ)」に託した。
ここは一度散策して見つけて温めておいた。A5の黒毛和牛をたしか出していたハズ。表にある看板を見てみると、尾花沢牛 肩リブロースステーキ 100g 1500円~ とある。うん、たしかだね。迷わず店に入り、1500円のステーキを頼む。すると、茶髪のホスト風の店員に飲み物とサラダが付くセットをすすめられる。すすめられて断るとカッコ悪いのでとりあえずセットにする。
間もなくして、サラダと称してブリトー系の物が来る。で、ホスト風の兄ちゃんに「HOMELLAってどういう意味?」って尋ねる。すると、「大阪が本店で……」と意とすることと違う答えが返ってくる。もう一度、「そうじゃなくて……」と同じことを訊くと店員はしどろもどろになりながら「……わからないっす。メキシコの料理の店なので……」と言ってそそくさと去る。即、スマホで検索してみたらテキサス料理の店と出てきた。大丈夫かな……。
しばらくして、もう少し頭の良さそうな女性店員がステーキを配膳し、目の前で豪勢にファイヤーでひと焼きするサービスを見せる。見た目は確かに黒毛和牛っぽい。ところが、ひと口食べても旨味がない。黒毛和牛特有の旨味がない。おかしい。二口、三口食べても変わらず。
なんなんだ、これは?
結局、完食するまで旨味なし。
尾花沢牛と言えば山形県牛で黒毛和牛には間違いない。
これ、保存の仕方か何かが悪く、黒毛和牛の旨味が全て抜けている。ホスト風の兄ちゃんにそのことを告げるがどうしたらいいか分からず困り果てる。
「そんなことを言われたのは初めてです」
厳しくてごめんね。
でも、それが真実なんだよ。
牛が泣いてるよ。
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